アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんの誕生日が近くなり、ワフウフさん姉妹はあーちゃんと誕生日会をすることに。ワフウフさんがそれを伝えると、あーちゃんは「楽しみだわ~」と喜んでいた様子だったので、てっきり理解できていると思ったのですが、その後、姉・なーにゃんのもとには、誕生日会についてまったく話した覚えがない内容のメールが届き困惑……。さらにその数日後には、通院日ではないのに病院に行くのを忘れたと朝早くから電話があり、話を聞くと曜日ごと勘違いしていたことが判明。日にちや時間の感覚が、かなり曖昧になっているようで心配です。
数字がかなり怪しくなっている様子
あーちゃんが一時期気にかけていた、自治体が発行する高齢者向け無料乗車券の手続き期限が迫っていたので、ワフウフさん姉妹は誕生日会の前に付き添って手続きをすることに。無料といっても、収入に応じて一定額の支払いが必要なようで、事前に振込用紙が送られているとのこと。しかし、あーちゃんは見覚えがないというので、振込用紙を再発行してもらったのですが……。ふと確認したカード入れの中に、まさかの更新済み無料乗車券が! 知らないうちに、自分で手続きを済ませていたようで、それをすっかり忘れていたのでした……。
あーちゃんのカード入れには、更新済みの新しい無料乗車券が入っていました。
こう言っていたけれど、結果としてちゃんとひとりで手続きできていました!
でも、それなら今日ここに来る必要はなかったんじゃ……と姉妹で脱力しましたが、あーちゃんは状況を理解できていない様子。
姉が丁寧に説明してくれましたが……。
券面の記載が和暦から西暦に変わっていたためか、新しい無料乗車券を持っていると理解できていないようでした。
その後、何度も「どういうことなの!?」と言っていたあーちゃん。かなり数字が怪しくなっているようです。
日々忙しい私の癒やしの存在、ぼーちゃん。
たまに、こうして私に濡れ衣を着せてきますが、癒やされています。
しかし、いつまでたってもあーちゃんは、私のペット事情を把握できず……。
期限が迫っていた高齢者向け無料乗車券の手続きをするため、私たち姉妹はあーちゃんと一緒に区役所へ足を運びました。しかし、あーちゃんのカード入れの中には更新済みの無料乗車券が入っていて、あーちゃんは一連の手続きをすべて自分で済ませていたようです。
ちゃんと自分でできていたのは喜ばしいことですが、それなら今日区役所に来る必要はなかった……と、脱力してしまいました。あーちゃんには、もう自分で手続きをしていたから大丈夫だと伝えましたが、現行の券面は使用期限が和暦記載、新しい券面は西暦記載になっているからなのか、あーちゃんは大混乱。何度説明しても理解できていない様子で「どういうことなの!?」と何度も繰り返し言っていました……。
介護や育児、家事で目まぐるしい日々を送る私は、家で飼う2匹のワンちゃんにいつも癒やされています。でも、あーちゃんはいまだにワンちゃんの名前も何匹いるかも覚えてくれません。1匹はすでに7年も飼っているというのに……。もしかしたら、7年前にはすでに症状が出ていたのかも……!?
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国や自治体から発行される書類は、ほとんどデザインが変わらずに使用期限だけ変わっているケースが多いですよね。でも、肝心の使用期限が和暦の記載から西暦の記載に変わっていて、数字が怪しくなっているあーちゃんは、新しいものに変わったのかどうかの判断がつかなかったようです……。年度によって券面の色を変えたり、デザインを毎年リニューアルしたり、もう少し視覚的に判断できるような工夫がされると、あーちゃんのような認知症を抱えている人にはありがたいですよね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。
配信: 介護カレンダー
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