銀座の老舗フランス料理店「レストラン ペリニィヨン」で心躍るランチを。40年愛され続ける名店の魅力を編集部がレポート

銀座の老舗フランス料理店「レストラン ペリニィヨン」で心躍るランチを。40年愛され続ける名店の魅力を編集部がレポート

銀座にある「レストラン ペリニィヨン」は、上品な空間とアットホームな雰囲気、そして心あたたまるおもてなしで、40年に渡り多くの人々に愛され続けています。正統派フレンチでありながらお客様に合わせて進化し続けていて、季節の食材を活かし、一人ひとりに合わせた料理を味わえます。今回は、特別な日の食事会や自分へのご褒美にもふさわしい、老舗フレンチのコースを余すところなくご紹介します。

編集部が老舗フレンチ、レストラン ペリニィヨンを体験

銀座中央通りから少し入ったところにある、ピンクの日よけが目印の「レストラン ペリニィヨン」。2階の入り口に着くと、すぐにソムリエさんが気付いて扉を開けてくださいました。席に座る前からホスピタリティの高さを感じます。

レストランの中に入ると、目の前には上品なピンクのソファやテーブルセッティングが。かわいらしさがありつつも、全体的にはシックで落ち着いた雰囲気。席数は25席と、肩ひじ張らずに過ごせるアットホームな規模感です。
なんとこちらのソファ、座りやすさを追求されているそうで、たしかに居心地の良さも抜群!

この場所で40年間愛され続けていることから親子3世代で訪れているゲストもいれば、おひとりさまでソムリエとの会話を楽しみながらゆったりと食事をされる方も多いのだとか。さすが銀座の高級店出身のギャルソンが作ったレストラン、スマートで温かみのあるおもてなしが受け継がれています。

まずはスパークリングワインで乾杯。ワインは日によって産地や種類が変わり、取材時にはスペインのスパークリングワインのカヴァをいただきました。しっかりとした果実味と穏やかな酸のバランスがちょうどよいワインです。

スパークリングワインの他にも、ビールや白ワイン、赤ワイン、ソフトドリンクが豊富にそろうので、お料理や好みで選びましょう。

ワインをいただく際はグラスにも注目。提供されるグラスはすべて、創業オーナーがデザインした「ペリニィヨングラス」というオリジナルのものを使っているそう。スパークリング用のグラスは底の角度にこだわり、繊細な泡がずっと続くように作られています。

この日は「Dom~ドン~コース」をいただきました。前菜やメインなどの5皿に、好きなものを好きなだけ選べるワゴンデザートが付くコースで、記念日や誕生日などのハレの日におすすめです。

こちらのレストランではいくつかの定番を除いて、メニュー内容は季節やその日の仕入れ内容によって変わるので、何がいただけるのかは当日をお楽しみ。新鮮な食材でおいしい料理を食べてもらいたいという気持ちが伝わってきますよね。

まずはアミューズの「自家製のスモークサーモン」。サーモンは少しレア感を残して燻製しているのがポイントです。
厚みがあって口当たりが柔らかく、程よい燻製の香りと穏やかな塩味で、スパークリングワインとの相性が抜群! 前菜にぴったりの優しい味わいで食欲が刺激され、メインディッシュへの期待が高まります。

パンは、きのこの形をしたシャンピニオン。料理に寄り添う味わいのパンを厳選しているそうで、駒沢公園の近くにある有名な「パンテコ」から毎日届けてもらっているとのこと。フレッシュで優しい味わいのカルピスバターともマッチして、主役の料理を引き立てます。

シャンピニオンの裏には、食べやすいように十字に切り込みがされていて、さすがの心遣い!ちぎりやすいのでスマートにハード系のパンが食べられました。

本日のオードブルは、「サラダ仕立てのカンパチのマリネ」。カンパチは昆布で軽く締め、梅肉のソースでコーティングされています。梅のさっぱりとした味わいがカンパチの脂質とマッチして、夏にぴったり。
この料理のように、クラシックなフレンチのベースは守りつつ、季節や日本人の舌に合わせて和テイストを取り入れることもあるのだそう。

お次はスペシャリテの「コンソメスープ」と本日のスープの「コーンポタージュスープ」が登場。

コンソメスープは3日間かけて作った逸品なので、訪れた際にはぜひご注文を! 透き通った琥珀色がなんとも美しいい逸品です。野菜とビーフだけで作られていて、野菜の甘みやお肉の旨味が滋味深く、一口飲むたびに身体中に染み渡ります。素材の旨味がぎゅっと詰まっていて、塩は一切使っていないのに塩味が感じられるのも驚き。
お皿にちょこんと添えられているのは、チーズとピリッと辛みのあるカイエンペッパーで作ったパイ。途中からパイを砕いてスープに入れていただくと、まるで違う料理に変身したかのようにインパクトある味わいに。

コーンポタージュスープも丁寧に作られており、とうもろこしの素材本来の優しい甘さが感じられます。空気を入れたエスプーマ仕立てにしているので、ふわふわとした食感が楽しく、まろやかな味わいが口に広がりました。

お次はメインディッシュの魚料理です。お刺身でも使えるその日いちばん良いものが使われるということで、この日は「タイのポワレ」。お皿にのる鯛のポーションの大きさに、思わず「すごい!」と声が漏れてしまうほどです。

こんがりと焼き上げられた皮はパリッと香ばしく、身はしっとりふわふわしていて、白ワインのソースと絡み合うと上品な味わいが口いっぱいに広がり幸せな気分に。ソースはぜひ、たっぷり絡めていただきましょう。
ポーションが大きいとすべて食べられるか心配になるかもしれませんが、ソースが優しい味わいなのであっという間にいただいてしまいました。

メインディッシュ2皿目はお肉料理です。数種類から1つ選ぶことができ、私たちは「黒毛和牛のフィレ肉のステーキ」と、「オーストラリア産の骨付き子羊のグリル」をチョイス。1人ずつ違う料理を選べるのって嬉しいですよね。

黒毛和牛のフィレ肉はナイフが必要ないほど柔らかく、お肉の旨味の中に上品な脂身をさらりと感じられます。
約000gで比較的大きめなのですが、赤身肉なので重たくないのもコース料理では大切なポイント。

骨付き子羊のグリルはしっとりとジューシーな仕上がりで、クセがない中に子羊の風味をほんのり感じられる上質な味わい。骨周りのお肉は、骨を手に持ってお肉との境にナイフを入れて余すことなく召し上がれ。

どちらのお肉料理も素材の魅力をシンプルに引き出していて、ソースは味わい深さがありながらも軽さがあるバランスのいいメイン料理でした。

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