本作はSNSに夢中のJK(女子高生)が主人公だ。JKの桃花はスマホを片時も手放さず、映える写真を撮ることにのみ執心する。そんな娘の将来を憂いた桃花のママは、ある思い切った行動に出た!
「ありがとう、ママ!!夏休みに南の島でバカンスなんて!めっちゃ映えるし、またフォロワー増える~★」と喜んでいた桃花だったが、このあとママからスマホを没収され、無人島に置き去りにされてしまう。取り残された桃花は、この島でひとり暮らしをしているいとこの瑠渚(るな)と1カ月間、自給自足の生活を送ることになるのだが…。SNS中毒の女子高生がスマホなしの生活に耐えられるのか否か…!?本作の著者・雪宮ありさ(@yukimiya_7sb)さんに「SNS中毒の令和JKが原始人(美女)と1か月無人島生活する話」について話を聞いてみた。
――無人島でなくても“スマホ没収での生活”は、現代人にとってハードだと思いますが、雪宮さんはスマホなしの生活に自信はありますか?
耐えれて1日くらいじゃないでしょうか…(笑)。漫画を描くときに資料を調べたり参考写真を撮ったり…と調べものにスマホは欠かせないので!でもその期間は仕事をしなくてもいいのなら、1週間くらい山奥にこもってスマホやネットから離れた生活をしてみたいなと思うことがあります。けっこう有意義な時間を過ごせるんじゃないかなと!
――無人島生活に意外な順応性を見せる主人公ですが、「私をひとりにしないで」と泣く姿が印象的でした!
主人公の桃花はインフルエンサーの女子高生でフォロワーの数をずっと気にしていたり、SNSなしでは誰かとつながっている感覚を感じられない子です。でもそれは桃花に限ったことでなく、今の時代にはそういう人がいっぱいいるんじゃないかなと… !
――確かに、ネットが普及し、それが当然の世の中なので、桃花のような部分は程度の違いこそあれ、誰もが感じていそうですね。
スマホひとつで、たくさんの人と簡単に知り合いになれる、つながれる時代だからこそ感じるどうしようもない寂しさはあるんだろうなと思います。そんな中でスマホばかり見ていては気づけなかったこと、感じられなかったことを見つけ出す話として描きました。そんな話を、スマホで読んで楽しんでいただければ幸いです(笑)。
――今後の新作のご予定などありましたら教えてください。
今は新連載の準備中です。どうなるかハッキリとは現段階で確定されてないのでなんとも言えないのですが、気長にお待ちいただければ幸いです…! 準備期間中は息抜きにいろいろなジャンルの漫画をX(旧Twitter)やpixivに投稿していきますので、そちらも暇なときにのぞいて読んでもらえたらうれしいです!あと今年は久しぶりにコミティアで創作同人誌も出したいなと思ってます!
雪宮ありささんは、2014年に第24回スクウェア・エニックスマンガ大賞で「人魚の星」が入選し、「月刊少年ガンガン(スクウェア・エニックス)」で商業誌デビューを果たした漫画家。その後も順調に「月刊少年エース(KADOKAWA)」や「まんがタイムきららフォワード(芳文社)」などで読み切り作品を掲載。2021年からは「まんがタイムきららフォワード(芳文社)」で自身初の連載作品「最果てのともだち」がスタートすると、好評を博し単行本が全3巻(完結)発行されるまでに!これまで雪宮さんの作品を読んだことがない人は、この機会に本作や代表作「最果てのともだち」を読んでみてはいかがだろうか?
取材協力:雪宮ありさ(@yukimiya_7sb)
配信: Walkerplus
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