SFの世界で「人工冬眠」と呼ばれる「コールドスリープ」は、人体を低温状態に保つ装置のこと。延命措置や臓器保存の手段として、研究が進んでいる分野でもある。現代の文化を未来に伝えるプロジェクトを立ち上げ、100年後に目醒めるカプセルに搭乗した調査員を描いたギャグ漫画家くさかべゆうへい(@bakasakuiheuyu)さんがTwitterで投稿した「不眠のあなたへ」には読者から多くの反響が集まっている。
■100年の時を超える冷凍カプセル。ハプニング発生で研究員の運命は!?
現代の文化を100年後の未来に伝えるために「コールドスリープ」に搭乗することになった一人の研究員。このカプセルは人体を急速冷凍し、老化を防ぎながら未来まで眠らせる装置だ。研究員は決意に満ちた表情でカプセルに足を踏み入れる。
この革新的な装置は1時間で冷凍睡眠状態に入るはずだったが、研究員は興奮のためなかなか眠りにつけなかった。寒さが増し、体がどんどん冷たくなる中、眠れない状態が続いた。その結果、余計なエネルギーを消費し、お腹まで空いてきてしまう。カプセルの中で1人、100年後の未来を待ち続ける研究員の運命とは?
作者のくさかべゆうへいさんに本作が生まれたきっかけについて話を聞いてみると、「『100年後』というテーマで読み切り漫画を描く機会があり、そこから連想した」とのこと。未来に行く話かと思ったら全然行けてない話にしようと思って描いたそう。ツッコミ不在のギャグというところは今も変わらないが、他の作品とは意識的に絵柄などを変えているようで、「連載前の読み切りということもあって、この方が僕本来の作風なのかな」と感じているようだ。
また、本作でこだわったポイントといえば「とにかくインパクトを残すことを意識してキャラクターのリアクションを描いた」と話すくさかべさん。「冷静なキャラが徐々にパニックになっていく感じ」も意識したそうだ。
他にもくさかべさんの作品といえば、 日常に起こるあるあるな出来事をギャグ漫画に落とし込んだ作品も人気を集めている。興味のある人はぜひチェックしてみてほしい。
取材協力:くさかべゆうへい(@bakasakuiheuyu)
配信: Walkerplus