「立ちっぱなしがしんどいから」「子どもがじっとしていられないから」といった理由から、ファストフード店や飲食店で“並ぶ”のを避ける人は少なくない。
近年、各飲食店ではモバイルオーダーが可能になるスマホアプリを続々リリースしており、そのおかげで飲食店で並ぶ必要がなくなりつつあるのだが、ダウンロードの面倒さからなのか意外とまだ使っていない人も多いようだ。実にもったいないと思うのだが、今回はその理由について述べたい。
いつの間にか、TikTokと大差ないほど使われている
モバイルオーダーできるスマホアプリの代表格として挙げられるのが、大手ハンバーガーチェーン「マクドナルド」が展開するアプリだ。
日本マクドナルドホールディングス株式会社の代表取締役兼社長兼CEOの日色保氏は2023年12月期の通期決算説明会にて、「月間アクティブユーザーは2500万人以上と国内でも有数の利用者数を持つアプリとなっています」と説明。若者の生活の一部になったアプリ「TikTok」の国内月間アクティブユーザー数は2023年9月時点で2700万人だった(AppAnnie調べ)。マクドナルドのモバイルオーダーが「TikTok」と大差ないほどのアクティブユーザー数を誇っていることを鑑みると、モバイルオーダーがいかにユーザーに喜ばれているのかを感じる。
席での注文と受け取りは、もはやファミレス感覚
マクドナルドのアプリを使ったモバイルオーダーには大きく2つの使い方がある。1つは店舗に到着する前に事前注文して、到着した時に完成した商品をカウンターで受け取る“テイクアウト”。もう1つは店内で注文して店内で食事する“イートイン”。筆者は普段、テイクアウトでモバイルオーダーを利用することが多い。やはり店舗に到着してすぐに商品を受け取れるのは便利だ。しかし、モバイルオーダーはイートインでも大きな力を発揮してくれるという。
というのも、モバイルオーダーなら自分のテーブルまで、クルー(店員さん)に商品を運んでもらうという選択肢がある。つまりはカウンターに並んで注文する必要も、調理をカウンター前で待つ必要も、注文番号を呼ばれてカウンターまで取りに行く必要もない。もはやファミレス感覚で、入店したらどこにも並ぶことなく、ただただテーブルで待っていれば良いだけだというのだ。
とはいえテイクアウト派の筆者は、この“ライフハック”を活用した経験がない。そこで土曜の昼過ぎに恵比寿駅前店に足を運び、どれほど使い勝手が良いのか実際に試してみた。
配信: 女子SPA!