大人の白血病の初期症状についてよくある質問
ここまで大人の白血病の初期症状や検査、治療方法などをご紹介しました。ここでは「大人の白血病の初期症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
大人がなりやすい白血病の種類について教えてください。
山本 佳奈(医師)
大人がなりやすい白血病は、骨髄性白血病です。慢性骨髄性白血病の発症年齢の中央値は52〜56歳で、成人白血病の約2割を占めています。急性骨髄性白血病は白血病全体の約4割を占めており、子どもの発症は少ないのが特徴です。また、骨髄異形成症候群は急性骨髄性白血病に移行することもあり、患者さんの年齢の中央値は65歳です。
白血病の症状が疑われる場合の受診目安を教えてください。
山本 佳奈(医師)
急性白血病では急激に病状が進行するため、早急に治療を開始する必要があります。以下のような症状がみられた場合は、できるだけ早く病院を受診しましょう。
貧血症状:めまいや立ちくらみ、顔色が悪い、動悸、息切れ
出血傾向:歯茎からの出血や鼻血が止まらない、ぶつけた記憶がないのにあざができている
感染症の症状:発熱、風邪のような症状が続いている
編集部まとめ
白血病の初期症状には貧血によるめまいや立ちくらみ、出血が止まりにくい、発熱などがあります。
一時的なものではなく、症状が継続してみられる場合には早急にかかりつけの病院で受診しましょう。早期発見によって、症状が軽いうちに治療を開始できます。
また、年に1回は健康診断を受けることをおすすめします。無症状のうちに血液の異常を発見できるかもしれません。
配信: Medical DOC