【闘病】褐色細胞腫とは? 「更年期障害」だと思っていたら開腹手術をすることに

【闘病】褐色細胞腫とは? 「更年期障害」だと思っていたら開腹手術をすることに

健康診断を過信せず、違和感はとことん検査することが大切

編集部

褐色細胞腫はあまり知られていない病名だと思います。褐色細胞腫を知らない人に向けて、メッセージをお願いできますか?

てんこさん

頭痛や動悸には色々な原因があります。頭や心臓だけでなく、一度全身を検査してみてほしいです。褐色細胞腫は、発作の時以外は血圧や心電図に異常は出ないのでなかなか分かりにくい病気です。血液検査でも、血糖値が少し上がっていましたが、手術後に正常に戻りました。しかし、放っておくと脳出血や心不全を引き起こしたり、精神症状が出たりすることもあるそうです。一見するとわかりにくいですが、同じ症状に当てはまる方は病院で腹部エコー検査を含め、精密検査を受けていただきたいです。

編集部

てんこさんの体験を通して、これからの医療従事者に期待することはありますか?

てんこさん

GISTと言われていたものが褐色細胞腫と分かったのは、私の話をよく聞いてくれた医師達がいたおかげだと思います。治療にあたってくれた医療従事者の方には、大変感謝しています。

編集部

最後にてんこさんが伝えたいことと、読者の方へ向けてのメッセージをお願いします。

てんこさん

自分も周りも含め、50歳前後の女性は身体に不調があると「更年期障害」と考えがちですが、そういう思い込みはしない方がよいと思います。健診を大事にしてください。普段健康でも1年に1回は健診を受けるようにしましょう。今までの私がそうだったのですが、職場で採血と心電図、胸部X線はしているからと安心しないで下さい。特に腹部エコーは大事です。また、病院で診断されても「何か違う」と感じたらとことん調べるか、セカンドオピニオンを受けた方がいいと思います。

編集部まとめ

褐色細胞腫は年間約3000人の患者が新たに見つかっており、高血圧患者の約1%で見つかるともいわれています。症状は高血圧や頭痛、動悸、発汗、便秘などで、褐色細胞腫特有のものとはいえないのが見つかりにくい原因となっています。検査をしても原因がはっきりしないケースや、発作的に頭痛や動悸といった症状が現れるケースでは、褐色細胞腫の可能性を疑ったほうがよいでしょう。遺伝性も高い病気とされていますから、自分だけではなく、家族の健康を守るためにも定期的な健康診断を行うことが大切です。

なお、Medical DOCでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。

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