大人たちの心をほぐす海にSNSでは「天使」との声
さらに海は、弥生にもてらいなく「夏くん好き?」「じゃあまた3人で遊ぼう」と言うが、もやる弥生に「ママじゃないからだめなの?」「誰も悪くないのにみんな好きなのに夏くんと一緒にいちゃだめなの?」と素朴に問いかける。
ルールに縛られてがんじらがめになっている大人たちの心を、海がほぐしていくといった風情である。それをSNSでは「天使」と称える声が散見した。
この回のサブタイトル(?)は「なんで、好きなのに一緒にいちゃダメなの?」で、血や法律で定められた家族が一緒にいることを優先することの不思議さを思わせる。
でも、海ちゃんがこのまま、いろんな人に愛され育まれていくと、恋人をたくさん作ってしまう博愛の人になってしまいそうと余計なお世話だが妄想が膨(ふく)らんで止まらない。
水季の父・翔平がすばらしすぎた
さて。第4話は有村架純劇場ではあったが、水季の父・南雲翔平(利重剛)の人柄の良さ。妊娠、中絶の話を聞いて水季と朱音のギスギスする関係に、翔平が手をさしのべる。
水季は、自分が親不孝だと自覚していてこんな子が生まれてきたらこわいと考える(はじめて子供を生むときの不安の現れだろう)が、翔平は「親不孝と決めるのは親だよ」と諭(さと)す。
水季の浅はかな独断を、父が止め、さらに、彼女の本音を聞き出すことに成功する。朱音の書いた母子手帳まで見せて。それによって水季は子供を生むことを決断するのだ。海の誕生は、翔平のおかげといっても過言ではない。
ベッドに腰掛けて話す翔平、こたつに頭を乗せる翔平。「正直言うとね、孫楽しみ。すっごく楽しみ」と笑う翔平。どれもすばらしすぎた。
だが、その頃、弥生は中絶しているという、なんとも残酷な対比。弥生にも翔平みたいな人がいてくれたら……。きっと、夏は、翔平みたいな人になるのだと思う。
配信: 女子SPA!