「大腸内視鏡検査」を苦しまずに受けるためのクリニック選びのポイント【医師監修】

「大腸内視鏡検査」を苦しまずに受けるためのクリニック選びのポイント【医師監修】

苦痛を少なく大腸内視鏡検査を受けるために

編集部

検査前に下剤を飲むのが辛い場合にはどうしたら良いのですか?

小森先生

大腸内視鏡検査では腸内に便が残っていれば、病変を見逃すリスクもあります。そのため、検査の前には下剤を服用し、すべての便を排泄しなければなりませんが、この下剤を飲むのが辛いという人も多いのです。ただし、下剤にはさまざまな種類があり、なかには自分と相性がいいものもあるはず。いろいろな種類の下剤を用意している医療機関を選ぶと、楽に下剤を服用できるかもしれません。

編集部

検査を楽に受けるために、事前に気を付けることはありますか?

小森先生

検査の前日21時から絶食になりますが、それまでの間、何を食べるかも重要です。大事なことは消化の良い食事をすること。たとえば胃に留まる時間が長い食べ物を取ったり、胃腸に負担がかかる食事をしたりすると腸の動きが鈍り、下剤を使用してもなかなかきれいになりません。

編集部

食事が重要なのですね。

小森先生

はい、特に食物繊維や脂肪が多い食事を取ると、検査の前処置が辛くなるかもしれません。病院によっては消化の負担が少ない検査食を用意しているところもあるので、そのような食品を利用するのも良いと思います。

編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

小森先生

大腸内視鏡検査は「痛い」「苦しい」といったマイナスな印象を持たれている方も多いでしょうが、正しいクリニックを選べば、苦痛の少ない検査を受けることができます。最も大切なのは、言うまでもなく医師の技量です。専門医・指導医がいるか、挿入法などどのような検査を行っているか確認しましょう。次に、鎮静剤の使用が可能であるか、下剤は選択できるかなども確認して、後悔しないクリニックを選ぶようにしてください。

編集部まとめ

「苦しい」「怖い」という理由で検査を受けずにいると、大きな病気の兆候を逃してしまうこともありえます。きちんとクリニックを選べば苦しさのない検査を受けることもできます。ぜひ記事を参考に、苦しくない検査が可能なクリニックを選んでみてください。

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