年間50回以上ビュッフェに通う、ビュッフェオタクのモチ子です。今回は、今年の5月にオープンしたばかりのホテル「ダブルツリーbyヒルトン大阪城」にやってきました。お目当ては、ずっと気になっていた「レストラン SEN(千)」のディナービュッフェ。
レストラン全体のコンセプトは、関西ならではの価値観「おもろい」と、大阪城築城の際に民衆の中に生まれた美意識としての「風情」を掛け合わせた「OMOROI x FUZEI」。天下の台所・大阪を体現したオールデイダイニング「レストラン SEN(千)」でも、それらを体験でき、定番からユニークなものまで幅広い料理を楽しむことができるそう。招き猫や提灯が飾られていたり、壁にタコが描かれていたり、大阪風情を満喫できるのもいいですね!
まずは前菜からスタート。
バルサミコ酢の酸味がふわっと広がる「鴨の山椒風味とキヌアのサラダ 濃厚バルサミコソース」。鴨肉は柔らかく、野菜はシャキシャキ。山椒風味ではありますが、そこまで刺激は強くなく食べやすい。
続いて「チキンのスーヴィッドと自家製ピクルスのユイチャップソース」。しっとりとした鶏肉にプルプルのジュレは相性抜群。付け合わせのピクルスで、口の中がさっぱりします。
「ローストポークと彩り豆のサルサ トルティーヤチップ添え」のローストポークはとろけるような柔らかさ。大好きな豆類をサラダでたくさん食べられるのが嬉しいですね。いわゆる生ハムメロン「ハモンセラーノとフルーツグリッシーニ」も。生ハムの塩気と旨み、メロンの甘味が絶妙なバランス。何個でも食べられそう!
こちらは「海老とアボカド・スペルト小麦のサラダ仕立て オリエンタル風」。しっとりとしたエビに、アボカドがごろごろ。オリエンタル風ということで、カレーの風味がほんのりします。
先ほどの続きで前菜を選んでいきます。
和なテイストの「マグロのミキュイ しょうがのコンフィ 大葉のヴィネグレットソース」。マグロの旨みと大葉の爽やかさが口に広がり、夏を感じる一品。「トマトとモッツァレラチーズのバジル風味のサラダ」は、モッツァレラチーズがハート型でとってもかわいい。
色鮮やかな見た目の「紅芯大根とベーコン パルメザンチーズのサラダ」は、大根の甘みとチーズのコクが楽しめます。「ビーツとじゃがいも サワークリームのサラダ」は、ポテトサラダでしょうか? これは変わり種ですね。色はビーツそのものなのですが、中にはジャガイモがたっぷり。
お次は「烏賊のカルパッチョ仕立て キノコのマリネ サルモリッリオソース」。イカはねっとりとしていて、オリーブオイルの香りがふわっ。付け合わせのキノコのコリコリ食感もいい感じで、おいしくいただけました。
ここで自家製のパンが登場。焼きたてをいただくことができるのですが、パンも大阪らしさ満点でびっくり!
「紅生姜のロールパン」を、まずはそのまま食べてみます。バターの風味が豊かでおいしいのですが、しっかり紅生姜の香りも。なんておもしろいパンなのでしょう。バーニャカウダーソースをつけると、ガーリックが効いてパンチのある味わいに。ついついはまってしまいます。
意外とあるようでない組み合わせの「塩昆布フォカッチャ」。しっとり、ふんわり食感で、塩昆布の塩気がいい仕事をしてくれています。海藻バターをつけると、磯の風味が増してさらに絶品。もちろんオリーブオイルとの相性もよくて、いろいろ楽しみ方のあるフォカッチャです。
風情コーナーから、ビュッフェの楽しみローストビーフを。
「ローストビーフ フライドポテト添え オニオンソース」のお肉はなんと国産牛。こだわりが感じられます。
お肉は期待通り、いや期待以上にジューシー! 口の中に入れると、肉汁がジュワッとあふれ出てきて最高の一言。甘辛いオニオンソースは、ご飯にも絶対に合うはずです。
続いて、温かい料理を選んでいきます。ホテルならではの手の込んだ洋食も並んでいますね。
「ペンネと黒ベーコンのグラタン マスタード風味」は、見た目と違ってあっさりとしたクリームソース。ビュッフェのおともにぴったりです。たっぷりと使った伸びるチーズもたまりません。
グリルの香ばしい香りが食欲をそそる「ポークのハーブグリル アリゴのハーブバター添え マルサラソース」。お肉を口に運べば、肉汁がジュワッ。なめらかなマッシュポテトも味の染みたブロッコリーもおいしい。お次も肉料理の「チキンのロティ 黒ベーコンとじゃがいものロースト マスタード風味」。シンプルで薄めの味付けながら、もも肉自体はとってもジューシーで旨みたっぷりです。
「サーモンのロティ ラタトゥイユ添え パセリとベーコンのソース」は、柔らかなサーモンと、トマトのコクを感じられるラタトゥイユの組み合わせで、夏らしさを楽しめます。
デザートコーナーに少しだけ寄り道をしちゃいます。まずは、2種類の「マカロン」から。こちらはピスタチオのよう。外はさっくり、中のクリームは濃厚で、コーヒーによく合いますね。もう一方はコーヒー風味。コーヒーの深みのある味わい。
続いて定番のケーキをいただいていきます。ひとつ目は「カフェティラミス」。スポンジには、苦味の効いたコーヒーがたっぷり染みていて、クリームの口溶けが心地いい。「ショートケーキ」のスポンジはきめが細かくふわふわで、その間にいちごがぎっしり。夏らしいビジュアルの「ロールケーキ」も。オレンジ風味で爽やかなテイストです。軽い口当たりでこちらもおいしい。
そして、ビュッフェ台で見たときに驚いてしまったのが「お好み焼き風ミルクレープ」! もう見た目がお好み焼きそのものなんですよ。クレープはほのかに塩気があって、ソースではなくビターなチョコクリームが。こちらはコンセプトの「OMOROI」を表現しているそうで、楽しい見た目にワクワクしちゃいますね。
甘いものに癒されたら、今度は「かすうどんのトムヤムクン風」を。なんと、うどんはスープがトムヤムクンになっているではありませんか。トッピングは、大阪ではポピュラーな油かすです。
優しい酸味が感じられつつもピリ辛で、夏にぴったりのスープ。うどんはツルツルで、さっぱりとした喉越し。スパイシーさが楽しめつつ、食べやすいのがいいですね。
今回のビュッフェには、寿司コーナーもあるのです。大阪といえば、押し寿司かと思っていたのですが、こちらでは「握り寿司」がいただける模様。今日のネタは、いか、海老、サーモンと、誰もが好きそうなラインナップ。シャリはほろほろ解けていきます。
配信: OZmall