トーヨーキッチンスタイル の人気の秘密を探る。世界に誇る日本の高級キッチンブランド

トーヨーキッチンスタイル の人気の秘密を探る。世界に誇る日本の高級キッチンブランド

※本記事の家具・コーディネートなどの画像を確認したい場合は、Hello Interiorホームページにてご確認ください。

「トーヨーキッチンスタイル」は、ステンレスキッチンやデザイン性の高いキッチンで知られる日本のキッチンブランドです。高いデザイン性と、日本製の強みを活かした品質や職人技が堪能できる美しいキッチンは、オープンキッチンなどの人目に触れるレイアウトでも、むしろ積極的に自慢したくなる佇まいを持っています。

今回は、そんな創業から85年以上の間ステンレスを扱い続けてきたトーヨーキッチンの、その魅力や特徴について、いろいろ探っていきたいと思います。ステンレスキッチンに憧れている方、デザイン性の高いキッチンをお探しの方など、キッチン選びの参考にしてみてください。

トーヨーキッチンスタイル が何故支持されるのか?インテリアのプロがその人気の秘密を紐解く

トーヨーキッチンスタイルとは?

トーヨーキッチンの前身である「合名会社東洋食器製作所」が、ステンレス刃物や洋食器の製造を手掛ける会社として創業したのは1934年のことでした。そんなステンレス加工品の製造を長年手掛けてきた会社が、ステンレス製の流し台の製造に着手したのは1958年のこと。日本において、ステンレス製の流し台が初めてキッチンに導入されるようになったのが1956年であり、その後高度経済成長の波とともに一般家庭に広くステンレス製のキッチンが普及していくようになります。

トーヨーキッチンがシステムキッチンの製造をスタートさせた1984年に発売された「URBAN CORE(アーバンコア)」と名付けれたキッチンは、キッチンを中心としてリビングやダイニングが一体となった、当時でも革新的なスタイルでした。デザインにはイタリアのテイストを取り入れて、モダンで洗練されたスタイリッシュな佇まいをしており、現在のトーヨーキッチンのデザイン性の高いキッチンスタイルの片鱗がこの頃から発揮されていたことがわかります。当時まだキッチンは台所という切り離された空間といった認識の多い日本人のライフスタイルに対し、現代風のビジョンがこの当時からすでにトーヨーキッチンにはあったということが感じられます。

1990年代にはデザイン性の高いキッチンブランドとしての認知度を世界にまで広めると、1991年にイタリアと日本の文化を融合したキッチン「SPIGA DUE(スピーガ ドゥエ)」を発売します。ドイツキッチンが主流の時代、イタリアの高いデザイン性に注目し、日本のキッチンスタイルに落とし込むことで独自の視点でキッチン作りを行うトーヨーキッチンは、1994年にミラノにデザインセンターを設立。1997年には現在のトーヨーキッチンのキッチンにも採用されているアイコン的な設備、「3Dシンク」や「エアフロー」が誕生し、デザイン面だけではなく機能的な面にも注視し、料理家などに向けたキッチン「COOKING CORE iNO(クッキングコア イノ)」を発売します。

2001年、日本で初めてアイランドキッチン「BAY’s BAY(ベイズベイ)」を発表。2004年には、世界で初めてキッチンの照明にシャンデリアを組み合わせるコーディネートを提案。のちに、トーヨーキッチンのベストセラー照明になる「クランカー」が発売されます。この頃より、キッチンとインテリアの同時提案を行うなど、キッチンを家の設備としてではなくインテリアとして総合的に考えるトーヨーキッチンのスタイルが確立していきます。キッチンだけはなく、家具や照明といったアイテムの製造販売や輸入販売を行うようになると、2014年に社名を「トーヨーキッチンスタイル」へと変更します。

現在、トーヨーキッチンは、システムキッチンだけではなく、風呂や洗面などの水回り、家具や照明、タイルなどの自社製品の他、海外ブランドからの輸入販売も行っており、より多くのアイテムを取り扱うことでより幅広いスタイル提案を可能にしています。2016年からはイタリアの家具ブランド「カルテル」の日本総代理店として日本での販売を行なっている他、アヴァンギャルドなデザインで知られる高級家具ブランド「モーイ」などの輸入販売も行なっています。

日本国内では沖縄から北海道まで、全国でショールームを24店展開しており、ハワイやベトナムにもショールームを展開しています。トーヨーキッチンのシステムキッチンや照明などのインテリアアイテムのほか、海外ブランドの家具なども併せてコーディネートされたショールームでは、スタイリッシュでデザインを楽しむライフスタイルを想像することができます。「キッチンを楽しい場所にしたい」「インテリアとしてもキッチンを魅力的に感じたい」と思っている方は、ぜひショールームに実際に足を運んで、トーヨーキッチンの提供するスタイルを体感してみてください。

参考:TOYO KITCHEN STYLE HP「ABOUT US」
https://www.toyokitchen.co.jp/brand/

トーヨーキッチンスタイルのこだわり

トーヨーキッチンのシステムキッチンの特徴は、なんといってもその高いデザイン性です。1999年に「CREA Sy(クレア サイ)」キッチンがグッドデザイン賞中小企業庁官特別賞を受賞するほか、2005年にはアイランドキッチンの「ISOVA U(イゾラU)」がグッドデザイン賞を受賞。また2017年には、デザイナーの「吉岡徳仁」のデザインした透明なキッチン「FINESSE(フィネス)」が、「エル・デコ インターナショナル デザイン アワード」と「ジャーマンデザインアワードWinner」の2つの世界的な賞を受賞するなど、数多くの実績を残しています。

またデザイン性の高いキッチンのほかに、ステンレスキッチンを扱うキッチンブランドとしても多くのファンから支持を得ています。ステンレスの加工は、日本の熟練した職人たちの手によるハンドメイドによって丁寧に作られており、ステンレスの表面に様々な模様の加工を施すことによって、より華やかで美しいキッチンを作り出しています。シンクやレンジフード、水栓具などのオリジナルデザインが印象的で、様々なデザインのそれらのアイテムを選ぶことで、キッチンコーディネートはよりバリエーション豊かになります。

以下にトーヨーキッチンの代表的なシステムキッチンをご紹介していきます。

・iNO(イノ)…トーヨーキッチンのハイエンドモデルキッチンです。ゼロ導線シンク「パラレロ」が搭載可能な他、様々なカスタマイズが可能。ステンレスの扉だけではなく、天然石や木目塗装、ラミネート(HPL)などの素材から選ぶこともできます。様々なスタイルのアイランドタイプに加え、V型のアイランドタイプなど珍しい形のもの、キッチン2台分の大きさを誇るメガキッチンタイプなど、その自由度の高さも魅力の一つ。ハンドルの種類も豊富で、ハンドルレスやバーハンドル、クリスタル調のハンドルなど、パーツのカスタマイズの豊富さも大変魅力的です。

・BAY(ベイ)…スタンドーモデルのキッチン。イノ同様「エアフロー」と呼ばれる足付きキッチンで、スッキリとしたスタイリッシュな佇まいです。扉はラミネートか塗装。選べる天板やハンドルの種類、シンクの種類は、イノに比べると選択肢がやや少なくなりますが、ハイプレッシャーラミネート(HPL)と呼ばれる高機能な表面素材を採用することで、様々な模様や表面質感を再現し高いデザイン性を実現します。真四角のアイランド「BAY CUBE」やオンライン限定の「BAY EXCLUSIVE」などの派生デザインタイプもあります。

トーヨーキッチンスタイルの評判

トーヨーキッチンスタイルは、日本のキッチンブランドであり、高いデザイン性が大変魅力的です。デザイン性が高いキッチンと言えば、一昔前は、ドイツやイタリアなどの海外ブランドの印象が強く、日本のキッチンブランドは機能性や品質などは高いが、調理設備としてのキッチンの面が強くデザインはどれも似た様子のものが多かった気がします。そんな中、トーヨーキッチンは、デザインやスタイルにも着目し、独自の目線でキッチン作りを行なってきました。

さて、そんなデザインが良いことが真っ先に思い浮かぶトーヨーキッチンのキッチンは、果たして機能面や使い勝手などはどうなのかと気になる方も多いことでしょう。ここでは、実際にトーヨーキッチンのシステムキッチンを使用している方の感想を参考に、トーヨーキッチンの魅力や特徴などを探っていきたいと思います。

トーヨーキッチンのシステムキッチンは、「エアフロー」という脚がついていることで、大きなキッチンがまるで浮いているような軽快感がありインテリア性を高めます。また、脚があることでキッチンの下に空気の通り道ができるので、アイランドタイプなど部屋の中央にキッチンを配置しても、冷暖房の風が通り抜けることで、空気の循環の邪魔にならないほか、キッチンの下を清潔に保つこともできます。

トーヨーキッチンといえばステンレス。そんな巧みなステンレス加工技術を持つトーヨーキッチンのワークトップは、もちろんステンレス製になります。イノやベイのステンレスワークトップは、無地のステンレスだけではなく、表面に模様のような加工を施した「エンブレムトップ」というものがあります。パターンの種類はイノでは「アイス」「リニア」「キルト」「ステップストーン」「レリーフ」のなんと5種類。ベイでは「アイス」パターンが採用できます。それぞれのパターンによってクールで無機質な印象のステンレスが、華やかになったり可愛らしくなったり、よりスタイリッシュな印象になったりします。

ステンレスは水滴跡や傷などが目立つ素材ですが、細かなパターン加工を施すことでそんな弱点を補いつつ、さらにデザイン性を向上させることができるなんて、ステンレス加工に長けたトーヨーキッチンだからこそではないでしょうか。

トーヨーキッチンスタイル が気になる方におすすめブランド

CUCINA(クチーナ)

クチーナは、1937年に大阪府に創業した日本のオーダーキッチンブランドです。創業当時はオーダー家具の製造販売を手掛ける会社からスタートしており、1976年にシステムキッチン「クチーナ」の発売から、キッチンブランド「クチーナ」として展開を開始しています。高いデザイン性と静岡県浜松市の自社工場による一貫したメイド・イン・ジャパンの高い品質が人気のオーダーキッチンブランドで、元々家具作りを行なっていた会社であるため、ウッド素材の扱いに長けており、またキッチンキャビネットなどの収納部分のクオリティも高いブランドです。

トーヨーキッチンのデザインスタイルが、アヴァンギャルドやイタリアンモダンなどのアーティスティックで個性的なモダンスタイルとするなら、クチーナはシンプルモダンやアーバンモダンなどのスッキリとしたモダンスタイルを得意とするブランドです。どちらもデザイン性の高さが人気のブランドですが、得意とするスタイルや素材が違うので、デザイン性の高い日本製のキッチンをお探しの方は併せてチェックしてみてはいかがでしょう。

参考:CUCINA HP
https://cucinastyle.jp/

sanwa company(サンワカンパニー)

1979年に建築資材の輸入販売の会社として大阪に誕生した「サンワカンパニー」は、2000年にオリジナルシステムキッチンの発売とともにキッチンの取り扱いを始めました。システムキッチンとコンパクトキッチンを豊富に扱っており、グッドデザイン賞やドイツのレッドドットデザイン賞、イタリアのアーキプロダクツデザイン賞などの受賞歴があります。

製造は国内外のメーカーに依頼していますが、ステンレスキッチンはステンレス加工を得意とする日本のメーカーに依頼した日本製であり、その品質の良さとシンプルなデザインで人気を集めています。サンワカンパニーのキッチンは低価格ながら、品質やデザインの良さが評価されており、特にステンレスキッチンの「グラッド45」は、ミニマルモダンなシンプルなデザインながら、無骨でクールな佇まいがインダストリアル系インテリア好きな方や、男前インテリア好きな方などに人気です。

トーヨーキッチンの華やかでスタイリッシュなキッチンに比べると、シンプルなスタイリッシュさやミニマルなスタイルで、北欧モダンや古民家スタイル、ナチュラル系インテリアに合わせやすいデザインスタイルが魅力的なブランドです。一言にステンレスキッチンと言っても、デザインによってイメージが全然変わるので、ステンレスキッチンをお探しの方は、併せてチェックしてみて、自分のお好きなキッチンのスタイルを確認してみてはいかがでしょう。

参考:sanwa  company HP
https://info.sanwacompany.co.jp/

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