防災のためだけにポータブル電源を買う必要性は低い
結論から言ってしまうと、防災のためだけにポータブル電源を買う必要は低いといえます。
便利なポータブル電源ですが、大型で重いため持ち運びしにくく、10万円以上の高価な製品も多いです。また、台風で停電が起きた場合でも多くは1日で復旧しているというデータもあり、インフラの中でも電気は比較的早い段階で復旧しやすいことも理由の一つです。
このあと災害時にポータブル電源が便利なポイントと注意点も紹介します。メリット・デメリットを比較して購入すべきかどうか考えてみてください。
災害時にポータブル電源でできること
写真:PIXTA
ポータブル電源が活躍するのは、やはり停電になったときです。スマートフォンの充電はもちろん、パソコンや調理家電、扇風機、照明、テレビなどをポータブル電源で動かすことができます。
スマートフォンを充電できる
災害時には、連絡手段・情報収集・気分転換など、平常時以上に重要性があるスマートフォンですが、やはり気になるのは充電切れ。地震や台風などの災害時には停電が起こりやすくなりますが、東日本大震災の際には、停電の80%が解消されるのにおよそ3日かかったそうです。スマートフォンを3日間使おうとすると、一般的なモバイルバッテリー1つでは心もとないですよね。そんなときにポータブル電源があると安心です。
扇風機や電気毛布を使える
被災時の暑さ・寒さは健康にもかかわる重大な問題です。ポータブル電源では扇風機や電気毛布、容量の大きいものならエアコンなどの機器も使え、熱中症などのリスクを回避することもできます。
照明で明かりを確保できる
夜には照明が必要です。足元を照らすことができればつまずくのを防げますし、料理をする際に手元が暗いと危険です。安全面に加えて、明かりがあると精神的に安心感を得られる効果もあります。
冷蔵庫などの家電を使える
冷蔵庫やIH調理器、ホットプレートなどもポータブル電源があれば動かすことができます。災害時でも食材を冷たいまま保存したり、温かい食事を作れたりと、比較的いつもに近い生活ができますね。
電子レンジで調理できる
電子レンジは消費電力が多いため、停電時はポータブル電源がないと動かすことができません。IH調理器やガスコンロが使えない時はカセットコンロで代用できますが、電子レンジは代替がききにくいアイテムです。簡単に食品が温められるほか、普段から電子レンジ調理をしている人は、停電時に電子レンジが使えると嬉しいですね。
配信: 防災ニッポン