親知らずと呼ばれる歯について
一般的に親知らずと呼ばれる歯は、歯の一番奥に生える永久歯のことで、智歯(ちし)や第三大臼歯とも呼ばれます。一般的に15歳~18歳くらいから親知らずは生えてくるといわれていますが、必ずしも誰もがきれいに見えるように生えるとは限りません。
というのも、親知らずが正常に生えてくる確率が低いからです。親知らずは生えてきても完全な形で生えることはまれで、斜めに生えたり不完全の状態のままだったりします。そうなると歯肉に炎症がおきて腫れと痛みを伴うばかりか、歯並びが悪くなるケースもあります。
親知らずが生える際の痛みについて
親知らずが生える際には、横向きに生えるケースが多く、腫れや痛みがなくても歯みがきがしづらい部分にあるため、周囲の歯肉に炎症(智歯周囲炎)を引き起こし、痛みを感じることもあります。また、見えていなくても歯茎の下にある事もあり、知らず知らずのうちに手前の歯を虫歯にしたり、親知らず自身が虫歯になる事が多々あります。親知らずと呼ばれる第三大臼歯は、なくても身体には問題のない歯なので、ほとんどの場合に第三大臼歯は抜歯されます。では、必要でない親知らずが、なぜ生えてくるのか不思議に思われるでしょう。
配信: 医科歯科健診コラム