口腔がん末期についてよくある質問
ここまで口腔がんの症状や治療法などを紹介しました。ここでは「口腔がん末期」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
口腔がんの早期発見のポイントを教えてください。
熊谷 靖司(医師)
口腔がんを初期段階で発見するには、日頃からのセルフチェックと歯科の定期受診が重要です。初期症状として口内炎によく似た症状がみられますが、がんによる症状と口内炎をご自身で判別することは困難です。気になる症状があれば、まずはかかりつけの歯科医院で診てもらいましょう。自覚症状がなくても定期健診を受けることで、病気の早期発見につながります。
口腔がんの緩和医療にはどのようなものがありますか?
熊谷 靖司(医師)
口腔がんの緩和医療には以下のようなものがあります。
鎮痛剤による疼痛コントロール
食べたいときに、食べたいものを食べられるよう食形態の工夫
カウンセリングによるメンタルケア
緩和医療の目的はQOLの維持と向上です。口腔がんの治療やがんそのものによって起こる症状は日常生活に大きな影響を与えるため、終末期の患者さんだけでなく、がんと診断されたときから緩和医療の対象となります。
編集部まとめ
口腔がんは、口腔内に発生するがんの総称です。
舌や口腔内粘膜に症状があらわれるため、セルフチェックや歯科検診によって早期発見が可能です。気になる症状があれば早めに受診しましょう。
口腔がんの標準治療は手術ですが、再発のリスクが高い場合には放射線療法や化学療法を併せて行います。
また、がんが広範囲に浸潤していると手術で取り除くことが困難な場合もあります。
自覚症状がなくても定期的に検診を受け、がんの早期発見に努めましょう。
配信: Medical DOC