「外傷性くも膜下出血」の症状・原因・後遺症はご存知ですか?医師が徹底解説!

「外傷性くも膜下出血」の症状・原因・後遺症はご存知ですか?医師が徹底解説!

外傷性くも膜下出血の入院期間

軽度の場合

一般的に外傷性くも膜下出血のみであれば、手術は必要ありません。症状に変わりなく、繰り返しの検査で出血が拡大しなければ、安静と血圧管理を行い、数日から1週間程度で退院することが多いです。また出血の拡大を予防する点滴を行う場合もあります。

重症の場合

重症の場合は全身状態や併存する合併症、後遺症などによって経過はさまざまです。そして集中治療や手術といった急性期の治療を乗り越え、リハビリ期間なども含めると半年や1年以上といった長期入院を余儀なくされる場合もあります。

外傷性くも膜下出血の寿命・生存率

外傷性くも膜下出血のみの寿命や生存率についての具体的な調査はありませんが、頭部外傷全体の統計では、近年の医療技術の発達によって死亡率は低下しています。しかし一方で、遺症を残して寝たきりや社会復帰が困難となっている状態(転帰不良)の患者さんは増加しています。また60-70歳以上では高齢であるほど重症化しやすく、死亡や後遺症を残す確率が上がるとされています。従って、後遺症を軽減するリハビリは非常に重要です。

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