「脳梗塞の予防法・なりやすい人の特徴」はご存知ですか?医師が徹底解説!

「脳梗塞の予防法・なりやすい人の特徴」はご存知ですか?医師が徹底解説!

脳梗塞になりやすい人の特徴

脳梗塞は偏食な方や運動をほとんどしない方、喫煙している方、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病のある方で発症しやすく、年齢を重ねることでも発症しやすくなります。これらに該当する方は注意が必要です。

肥満・メタボリックシンドロームの方

肥満体型の方やメタボリックシンドロームに該当する方は脳梗塞になりやすいため、注意が必要です。摂取カロリーや運動習慣を見直して、減量に努めましょう。

喫煙者

喫煙は肺癌などの各種がんだけでなく、脳卒中や心筋梗塞などの心血管イベントの発症リスクも増加させます。1日1本だけであってもリスクを増加させるため、早急に禁煙をしましょう。

ラーメンや味の濃いものが好きな方

日本人では食塩感受性高血圧の割合が欧米人などと比較して多く、食塩の過剰摂取により脳梗塞を発症しやすいです。脳梗塞の予防には高血圧の予防・治療が非常に重要であり、日頃からラーメンや味の濃いものを食べることが多い場合には注意が必要です。

生活習慣病のある方

高血圧・脂質異常症・糖尿病のある方は脳梗塞になりやすいため、バランスの取れた食事や適度な運動を心がけつつ、医療機関で治療を受けましょう。高血圧の治療で発症リスクを約35%、脂質異常症や糖尿病の治療で約20%低下したという報告もあり、医療機関に通院して適切な治療を受けることが重要です。

「脳梗塞の予防」についてよくある質問

ここまで脳梗塞の予防などを紹介しました。ここでは「脳梗塞の予防」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

脳梗塞の予防に効果的な運動について教えてください。

村上 友太(むらかみ ゆうた)医師

1日30分以上の有酸素運動が好ましいです。無理のない程度の運動を続けることが大切であり、ウォーキングなどでも十分に効果があります。

コーヒーを含めたカフェインの摂取で脳梗塞発症のリスクを軽減することはできるのでしょうか?

村上 友太(むらかみ ゆうた)医師

中国で行われた研究では、紅茶やコーヒーなどのカフェイン摂取の多い人では脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高くなったことが報告されています。一方で、日常生活で摂取する程度のカフェインではリスクが変わらないとの報告も複数あるため、飲用を控える必要はないと考えられます。

脳梗塞を予防するために水分はこまめに摂取した方が良いですか?

村上 友太(むらかみ ゆうた)医師

動脈硬化の強い人(特に脳動脈の狭窄のある人)は脱水をきっかけに脳梗塞を発症することがあります。また脱水をきっかけに血液が濃縮することも脳梗塞のリスクとなるため、水分はこまめに摂取することが望ましいです。

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