【プウ美ねえさんのお悩み相談】先輩の愚痴を聞くのがつらくなってきました

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

目次

今回のお悩み

プウ美ねえさんの回答

今月のエプロンメモ

<今回のお悩み>

「先輩の愚痴を聞くのが辛くなってきました」


(C)熊田プウ助

 職場の先輩との関係でご相談です。

 以前同じ部署だった女性の先輩は、とても天真爛漫で気前がよくあたたかい人です。年齢の近い子どもがいることもあり、公私ともにお世話になり仲良しと言って良いと思います。

 年上ですが、可愛らしくてほんとにいい人なんですよ! お嬢様がそのまま大人になったような人なので、子育てはつらいみたいです。

 さて、職場が離れたので、たまに「ランチしましょう」と誘っていただくのですが、最近は最初から最後までお子さんの愚痴を話し続けてわたしがずっとそれを聞く、ということが増えました。

 「ランチしたい」と声をかけてもらえるのはうれしかったのですが、わたしに会いたいとかわたしが元気かどうか気にしているとかではなく、「話を聞いてもらいたい」目的のようで、都合が合わない時は長文メールの愚痴が送られてきます。

 大事な先輩なので、つらいなら愚痴ぐらい全然聞くんですけど、先輩のお子さんが小学生の時からかれこれ7年以上は同じ話をしてるんです(今、先輩のお子さんは高校三年生)。「信じられない、大変なことが起こったの!」という雰囲気なのですが、正直そんなに深刻な問題を起こしたとかではなく(幸いですが)、今年は受験生なのですごく辛いみたいです(先輩が)。

 最後にランチした時、何度も誘われてやっと久しぶりに会ったのに、わたしの近況を最後まで一度も聞かなかったことはボディーブローのように後から効いてきました。こちらが絶好調ならいくらでも聞くのですが、確かにあまり悩みはありませんけど(心配ごとがないわけではありません)、わたしも五十路で身体は重くいつも元気いっぱいというわけではありません。

 わざと断ったわけじゃありませんが、ランチの誘いがあっても都合が合わなかったりするとホッとしてしまう自分がいます。まあ次に誘われた時に会いたくなければ断ってもいいし、受験が終わったらもう少し先輩も落ち着いてくれるかもしれませんが……。

 わたしは聞き上手だし、聞いてあげることで先輩に対しても、先輩のお子さんにも役に立てたら嬉しいという気持ちがあります。先輩も、心に余裕があれば、わたしを気遣ってくれるし、優しい人なんです。が、わたしからすると「ほっとけや」とお子さんが気の毒になるような愚痴で塗りつぶされるランチタイムを過ごすのは気が進まないんです。

 また、ゆっくり聞いてあげられたらいいのですが、お昼休みの時間では彼女の心が落ち着くところまではなかなかいけません。相手がスッキリしてくれたら、まだ甲斐もあるのですが。最近ランチの誘いに応じられていないので(わざとではありません)先輩のストレスがたまっていそうで、心配でもあり、余計に会うのが恐ろしくもあります。

 疲れてる時に会うのはキツいけれど、先輩のことは大切です。ただまあプライベートな友達でもないし、仕事のやりとりはふつうにできてるので(メール)、ご丁寧に胸の内を伝えるほどでもないか、というところです。

 自分が大丈夫そうな時が来たらまたランチしたいですが、それまでは知らんぷりんで良いでしょうか? どうぞよろしくお願いします。

(ぷりんちゃんさん、50歳)

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