夏になるとなす料理を作る機会がぐっと増えます♪炒め物にすることが多いのですが、今回はほぼ生の状態でおいしく食べられそうな「なすの昆布締め」に挑戦!皮を剥いたなすの周りに昆布を巻き付けて冷蔵庫で1日漬けると出来上がるそうです。レシピを見つけたのはYouTubeの料理系チャンネル『わいドットの料理研究チャンネル』。浅漬けのようなジューシーななすのおいしさを楽しめるとのことなので、さっそく仕込んでみます♪
【なすは焼くな】最高にとろけてジュワ~♡レンチンで「焼かないのに焼き茄子風のだし漬け」作ってみた!
スーパーの店員さんがレシピを伝授するYouTube『わいドットの料理研究チャンネル』
「なすの昆布締め」を見つけたのは、約6,000人が登録しているYouTubeの料理系チャンネル『わいドットの料理研究チャンネル』。投稿者さんは20年以上も食料品販売に携わり、現在はスーパーマーケットにお勤めという方です。
再生リストを見てみると、八百屋直伝というレシピが多いことから、青果を扱う部署に関わりが深いのかなという印象を受けました。野菜や果物のレシピがズラリと並び、どれも簡単に作れそうなものでしたよ。
今回作ってみる「なすの昆布締め」はなす、昆布、塩だけで作れるレシピ。昆布締めは白身魚で作るイメージがありますが、なすで作ると極限のおいしさを楽しめるのだとか。
昆布締めに使った昆布も、剥いたなすの皮も佃煮にアレンジ出来るので、無駄が無いのもうれしいですよ!
材料はたった3つ♪「なす昆布締め」を作ってみた!
下記材料の他にラップ、セロハンテープ、ジッパー付き保存袋をご用意くださいね。短なすは8cm未満の小さななすのことですが、入手出来なかったので、10~12cm程度の短めのなすで作ってみます。
【材料】(5本分)
短なす…5本
昆布(30cm程度)…5枚
塩…小さじ1/2
1. 昆布を水でサッと湿らせて、ザルに上げて戻します。
昆布を水に浸けたままにすると旨味が流れてしまうので、湿らせる程度の水分で戻します。なすのあく抜きが終わるまで置いておくと、やわらかくなりますよ。
2. 包丁の背でなすのへたをこすってとげを落とし、包丁でへたの周囲に軽く切り込みを入れてピーラーでお尻側から皮を剥きます。
なすのへたにあるとげは販売される前に落としてあるそうですが、残っていると危ないので包丁の背でこすっておくと安心ですよ。
へたは食べられないのですが、へた付きで仕上げると見栄えが良くなるため、へたの下に軽く切り込みを入れてお尻側から皮を剥きます。剥いた皮はジッパー付き保存袋に入れて冷蔵庫にストックしておくと、昆布締めに使った昆布と一緒に佃煮に出来ますよ。
3. 皮を剥いたなすを水に30分ほど浸けてあく抜きします。
なすが浮くので数回ひっくり返してあく抜きしました。
4. 水分をしっかりと拭いたなすの両面に塩を振って軽くなじませます。
少量の塩を手で揉み込むのがポイントです。果肉から少し水分を引き出すことで昆布がなじんで旨味が浸透しますよ。
5. なすに1の昆布を巻き付け、ラップで包んでセロハンテープでしっかりと留めます。
なすの周りに昆布を巻き付けます。短なすを使えば全体に昆布が行きわたるのでしょうが、今回は10~12cmのなすを使ったので果肉の一部を覆い切れませんでした。昆布が剥がれないようにラップを巻きます。
セロハンテープでぐるぐるときつめに留めると、なすが圧迫されて重石代わりになるそうです。
6. ジッパー付き保存袋に入れて、冷蔵庫で1日漬けます。
なすから水分が出るのでジッパー付き保存袋に入れておくと安心ですよ。冷蔵庫で1日漬けます。
7. 1日漬けたらラップと昆布を外し、縦4等分に切ります。
セロハンテープでしっかりと留めているので、はさみでラップを切ってくださいね。昆布を触ると、なすの水分を吸ってぬめっとしていました。なすを縦に4等分に切ったら完成です。
残った昆布となすの皮で「昆布の佃煮」を作ってみた♪
「なすの昆布締め」を作ると、昆布となすの皮が残ってしまいます。もったいないので、佃煮にしてもう一品楽しみましょう。
【材料】
なすの昆布締めで使った昆布 ※今回は80g
なすの昆布締めで剥いたなすの皮 ※今回は80g
生しいたけ…4個
水…100ml
しょうゆ…大さじ3
酒…大さじ2
みりん…大さじ2
砂糖…大さじ1
酢…大さじ1
かつお節…1パック(小分け)
1. なすの皮を水に浸けてあく抜きします。
しいたけや昆布を切っている間、水に晒しておきます。
2. しいたけの傘を4等分に、軸を小口切りに、昆布を1~2cm角に切ります。
しいたけの軸の先端の汚れた部分(石づき)は切り落としてくださいね。
3. フライパンに水、しょうゆ、酒、みりん、砂糖、酢、かつお節を入れて強火でひと煮立ちさせ、中火にして昆布、しいたけ、水気を切ったなすの皮を加えて混ぜ合わせてからフタをして5分ほど煮ます。
酢の効果で昆布がやわらかくなるそうですよ。動画ではなすの皮をそのまま加えていましたが、今回は短く切ってから加えました。
全体に味がなじむように、フタをして5分煮ました。
4. フタを取って煮汁が無くなるまで煮詰め、味見して薄ければしょうゆを加えて味を調えます。
5分ほど煮詰めると煮汁が無くなりました。味見すると結構薄かったので、しょうゆをひと回しとかつお節を1袋加えました。粗熱を取ったら完成です。
昆布の旨味とりんごのようなフルーティーな果肉の味わいが広がる!
YouTubeの料理系チャンネル『わいドットの料理研究チャンネル』で作っていた「なすの昆布締め」が完成しました。1日漬けるとなすの表面に昆布の茶色い色が移り、しょうゆで味付けしたような見た目になりました。
食べてみると、昆布を巻いていた表面はしっかりと昆布の旨味が移っていますが、なすの中心部は果肉の爽やかさがそのまま残っています。生のなすの果肉が、りんごや梨に近いフルーティーさに感じます。
なすの水分がそれほど抜けていないので漬け物っぽくもなく、サラダ感覚でいただける「なすの昆布締め」でした。
こちらは残った昆布となすの皮で作った「昆布の佃煮」です。なすの皮の紫色が少し抜けて、昆布の色とそっくりに炊き上がりました。
「昆布の佃煮」は市販の佃煮のような濃厚な味付けでは無いので、さっぱりとしています。昆布は程よい歯ごたえが残っていますが、なすの皮は薄いので食感が異なるのが面白いです。
今回は動画通りに生のしいたけを使いましたが、戻した干ししいたけと戻し汁を使うとだしが効いた深みのある佃煮になりそうですよ。
なすの果肉に昆布の旨味が移るので、塩分が少なくてもおいしく漬かる♪
YouTubeの料理系チャンネル『わいドットの料理研究チャンネル』で見つけた「なすの昆布締め」は、なす、昆布、塩だけで作れる上品な味わいの一品でした。
漬け物は食材の水分を抜くために塩をたくさん使いますが、「なすの昆布締め」は小さじ1/2杯だけの塩で作ることが出来るので、減塩食を心がけている方にもぴったりな副菜だと思います。
昆布締めは鯛などの白身魚で作るのが一般的ですが、淡い味わいのなすにもぴったりな調理法でした。漬け物よりもさっぱりと上品な味わいに仕上がるので、ぜひ旬のなすで作ってみてくださいね。
配信: あたらしい日日
関連記事: