「スキルス胃がんの主な症状」はご存知ですか?医師が徹底解説!

「スキルス胃がんの主な症状」はご存知ですか?医師が徹底解説!

「スキルス胃がんになりやすい人」についてよくある質問

ここまでスキルス胃がんになりやすい人の特徴を紹介しました。ここでは「スキルス胃がんになりやすい人」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

スキルス胃がんを発見する検査について教えて下さい。

丸山 潤(医師)

スキルス胃がんの検索は胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)で行います。スキルス胃がんは胃の粘膜ではなく、粘膜の奥で増殖します。そのため内視鏡でも見えにくく、見逃しやすいのは事実です。しかし粘膜の奥であっても、ごくわずかに粘膜の表面に変異を起こすことがあります。熟練した内視鏡専門医なら、そのわずかな変化を見逃さずに早期発見できる可能性があるため、定期的に検査を受けることをお勧めします。
胃がんが進行すると胃のバリウム検査でもスキルス胃がんが見つかります。スキルス胃がんは胃壁を固く、厚くするため、胃が膨らみにくくなるためです。
胃カメラやバリウム検査でスキルス胃がんの疑いがあれば、ボーリング生検という特殊な方法で細胞を採取して確定診断を行います。

スキルス胃がんを早期発見するポイントはありますか?

丸山 潤(医師)

確実に早期発見することは、難しいのが現状です。しかし、熟練した内視鏡専門医のもとで定期的に胃がん検診を受けることが、早期発見につながります。自費の場合、内視鏡検査の費用は1万円以上かかりますが、健康な身体を保つために一度検査されることをお勧めします。

編集部まとめ

スキルス胃がんは胃壁を厚く固くするがんで、特に若い女性に多いです。このがんは胃の内部で増殖し、内視鏡での発見が難しいため診断が遅れがちな上、進行も早いため予後不良です。発症の原因は不明ですが、発症リスクを高める要素としてピロリ菌感染や特定の遺伝子変異があります。早期発見のためには、定期的な胃がん検診やピロリ菌の検査・除菌が重要です。また、生活習慣として、喫煙、過度な塩分摂取、飲酒を控えることもリスクを減らす方策とされています。この記事が検診や生活習慣の見直しのきっかけになれば幸いです。

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