“まさかのモノ同士”の濡れ場を描いた「BL漫画」…想像力が膨らみすぎる。作者が最も苦労した点は<漫画>

“まさかのモノ同士”の濡れ場を描いた「BL漫画」…想像力が膨らみすぎる。作者が最も苦労した点は<漫画>

皆さん、BL(ボーイズラブ)の世界に興味はありますか? 私はガンガンに興味があります。何なら若かりし頃、その手の小説を書いてたこともあります。

そんなわけで現在も日常的にBLに接して生きている私なのですが、とんでもないものを見つけてしまいました。

それは……BLマンガ『放課後水入らず』!!


こちら、7月22日よりコミックシーモアにて無料公開されている作品なのですが、そのコンセプトはずばり“濡れ場がやさしい”BLマンガ。

なんと、「攻めと受け」を「傘と傘立て」に描き換えた『カサバース』という新ジャンルのBLなのです!……って、ちょっと何言ってるのかわかんないんですけど。マジで。

(注※ 攻め:カップリングにおいて主導権を持つ側。受け:それを受け入れる側)

とはいえ、理解不能という理由だけでBLと名の付くものをスルーするのは腐女子の名が廃る。とりあえず私はコミックシーモアで、『放課後水入らず』を読んでみることにしました。

傘×傘立てという無機物カップリングに萌えられるのか?

舞台は私立雨森高等学校の水泳部。たまに県大会で入賞するくらいのレベルであるこの部に、数々の大会で優勝をしてきた実力者・笠井駆(傘)が入部してきます。

そんな彼の泳ぎを横目に、自分の泳ぎに自信を無くしている先輩部員・立山広樹(傘立て)。放課後の部室で退部することを報告してきた立山に、密かに憧れを抱いていた笠井は想いが溢れだし……という展開のストーリーでした。

ちなみに今作は男性同士の生々しい絡みや恥ずかしい光景は存在せず、あくまでも絵的には傘と傘立ての交流という形になっています。私は比較的ディープなBL描写にも慣れているタイプなので、傘×傘立てという無機物カップリングに萌えられるのか? 少々疑問ではありました。

……が! そんなの杞憂オブ杞憂でしたよ。何がアレって、作品としての完成度の高さが凄すぎる! そこに存在していたのは確かなBLの世界! 主人公二人のもどかしい心の触れ合い、そしてフィジカルな意味での触れ合い、両方がしっかり備わっているのです。

濡れて、挿して、大きくなる傘。そしてそんな傘を受け入れる傘立て。ヤバい。この比喩表現、的確すぎやしねぇか。

これはけっこう性癖に刺さる……刺さるぞ!!

また、設定が憎いですよね。これって生意気な天才タイプの後輩攻めで、包容力ある先輩受けってことじゃないですか。個人的な好みになってしまいますけど、これはけっこう性癖に刺さる……刺さるぞ!!

さらに言えば「カサバース」というネーミングもニクい。昨今のBL界隈では「オメガバース」を筆頭に「Dom/Subユニバース」「ケーキバース」など〇〇バースという言葉がポピュラーになっている中、あえてそこに食い込んでくるとは。BL初心者だけでなくガチBL好きのオタク心もくすぐる、ハッキリ言って良作です!

そんなわけで『放課後水入らず』、私はひじょうに感銘を受けました。こうなったらぜひ、作品についてもっと深く掘り下げてみたい!

そこで今回、コミックシーモアに直撃インタビューを決行。『放課後水入らず』について、聞いてみたいことを、たっぷり質問してきました!










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