はこた人形工房
夢倉の店内には、江戸時代から続く張り子のお人形、「はこた人形」の工房も併設されていました。
「張り子」とは、木や粘土の型に和紙を貼り重ね、立体的にしたもの。
この張り子のお人形は全国的にも珍しく、山陰では倉吉でしか作られていないのだそう。
昔は「はーこさん」とも呼ばれ親しまれていて、子どもの遊び相手でもあり、
また怪我や病気をすることなく無事に育ってほしいという願いが込められた厄除けのお守りでもあったようです。
大小さまざまなはこた人形をはじめ、しおりやボールペンなども販売していて、お土産にも喜ばれそうです。
ここでは、はこた人形を制作する工程を見学することも出来ます。
さらに人形の顔描き体験も!
当日の受付も出来ますが夢倉のスペースを借りて行いますので、事前に電話でのご予約をおススメします。
写真左から牧田さん、山脇さん
こちらがはこた人形工房を共同運営している山脇さんと牧田さん。
お二人ともご出身は地元倉吉です。
かつて、はこた人形は代々「備後屋」の屋号を持つ三好家が作り続けてきたのですが、三好家に後継者がいなかったため、倉吉市がこの伝統を引き継いでくれる作り手を募集。そこへ山脇さんが応募し、作り手の一人に選ばれました。
最後の職人となる師匠の故・三好明氏からその技術を受け継ぎ、2014年から山脇さんはもう一人の作り手と共に製作活動をしていましたが、数年前にその方が辞められ、再び市が作り手を募集。それに牧田さんが応募したのだそう。
山脇さんのもとで3年間はこた人形の技術を学び、今年4月から本格的に作り手として製作活動に加わった牧田さん。
「後継者不足の状況ですが、それでもこの伝統を守り、未来に伝えていくことが私の使命だと思っています。」と。牧田さんは熱い思いを語ってくれました。
近隣の小学校では小学3年生を対象に、はこた人形の顔描き体験を授業の一環として毎年行っていて、この体験を通して伝統技術に触れてもらう取り組みもしているそうです。
おわりに
いかがでしたか?
美味しい自家製豆腐も味わえて、さらに伝統工芸にも触れる事ができる素敵なところです。良かったらチェックしてみて下さいねv(·Θ·)v
配信: na-na