【「新宿野戦病院」第5話】ヨウコが“医療格差の現実”に直面!脚本・クドカンが描きたかったこととは

 小池栄子と仲野太賀がW主演を務めるドラマ「新宿野戦病院」(フジテレビ系)の第5話が7月31日に放送され、世帯平均視聴率は前話の6.4%から0.7ポイントダウンの5.7%だった。放送時間帯に他局でパリ五輪を生中継している影響もあるだろう。

 今回の物語に登場した患者は、猛暑から逃れるため、夏になると「聖まごころ病院」のロビーに涼みに来るホームレスの通称シゲさん(新井康弘)だ。ロビーの常連なのだが、誰も彼を診察したことはなかった。

 そんなシゲさんを風呂に入れ、自分のベッドで寝るように対応したヨウコ・ニシ・フリーマン(小池)。数日後、シゲさんの様子に異変が。熱中症かと思われたが、肺炎を起こしていた。ECMO(エクモ=体外式模型人工肺)が必要となり、勝どき医療センターで受け入れてくれることになったのだが…。

 センター入り口で停められたシゲさんの救急車。その横を別の救急車が入って行った。そして、ECMOはその患者に使われたため、シゲさんは亡くなってしまう。

 後になり、割り込んできた患者は、防衛副大臣の川島一也(羽場裕一)だとわかる。

「救急車の搬送が無料とか、健康保険制度がある日本の医療制度を高く評価していた米国生まれのヨウコは、“医療格差”の現実に直面します。また、ホームレスが寝そべれないよう設置された、椅子の部分が平たんではない通称“いじわるベンチ”を巡るやり取りも描かれました。脚本家のクドカンこと宮藤官九郎氏が、このドラマで何を描きたいのかが、少しずつ鮮明になってきたような気がします」(テレビ誌ライター)

 次回は、院長の弟・高峰啓三(生瀬勝久)が、ヨウコが日本での医師免許を持っていないことについて、兄・啓介(柄本明)に詰め寄る。ヨウコの医療行為は続けられるのか?さらなる展開が楽しみだ。

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アサジョ
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