「がんを予防する可能性の高い飲み物」はご存知ですか?医師が徹底解説!

「がんを予防する可能性の高い飲み物」はご存知ですか?医師が徹底解説!

がん予防のために大切な生活習慣

加熱式タバコを吸わないようにする

加熱式たばこは、専用の道具を使って、たばこの葉やその加工品を電気で加熱し、発生する煙(エアロゾル)を吸って喫煙するものです。
加熱式たばこの種類としては、IQOS(アイコス)、glo(グロー)、ploom TECH(プルーム・テック)などが存在し、加熱式たばこは喫煙している人のおよそ20%以上が使用している現状があります。
特に、若い喫煙者では加熱式たばこを使用する割合が高い傾向があって、主に20~30代の若年層の喫煙グループでは男性で約40%、女性では概ね二人に一人が普段から加熱式たばこを吸って使用していると考えられています。
加熱式たばこは、たばこ葉やたばこ葉を加工したものを、燃焼させずに電気的に加熱することで発生した化学物質を吸入するタイプのたばこ製品であり、本邦では2013年12月から販売が開始されて、2016年頃から急速に普及してきた経緯があります。
加熱式たばこは、喫煙者本人や周囲の人々への健康影響などが従来の紙巻たばこより少ないという期待が込められる点からこれまで使用者が増加してきたと考えられますが、実際に健康影響が少ないかどうかはいまだに十分明らかになっていません。
加熱式たばこの化学成分の分析結果からは、加熱式たばこの主流煙には、多くの種類の有害化学物質が含まれていますが、ニコチン以外の有害化学物質量は少なかったと言われています。
販売開始からの年月が浅く長期間使用することによる健康影響は明らかには判明していませんが、紙巻きたばこと同様にがんになりやすいという見解もいわれています。
したがって、普段の生活で、加熱式たばこをできるだけ吸わないようにするのが、がん予防という観点から大事な生活習慣といえます。

「がんを予防する可能性の高い飲み物」についてよくある質問

ここまでがんを予防する可能性の高い飲み物などを紹介しました。ここでは「がんを予防する可能性の高い飲み物」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

コーヒーはがん発症のリスクを高めるのでしょうか?

甲斐沼 孟(医師)

コーヒーをたくさん飲んでいる人は、肝がん発生率が低いといわれています。ただし、肝がんになる人の多くがかかっているウイルス性肝炎や肝硬変などのように肝機能が悪い状態では、カフェインを代謝する機能が障害されるために、コーヒーを飲む量が減るという報告もあります。B型かC型の肝炎ウイルスに感染していない人では、肝がんになることはまずありませんので、コーヒーをたくさん飲むことの肝がん予防におけるメリットは、ほとんどないと考えられます。

緑茶はがん発症のリスクを軽減するのでしょうか?

甲斐沼 孟(医師)

わが国の人口動態統計によると、緑茶生産地では、がん標準化死亡比が男女とも全国値と比較して著しく低いことが確認されていて、特に緑茶生産地である静岡県の中川根町では、胃がんを発症する男性の割合が全国平均の約5分の1です。
なぜ緑茶ががん予防効果をもたらすかという点に関しては、カテキンの活性酸素消去作用、抗突然変異抑制作用などが関与していると考えられていますが、いまだに詳しい解明はされていませんので今後の研究が期待されています。

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