食器も体も守る!東日本大震災から学んだ収納プロのキッチンの防災対策

地震発生時の対応

地震発生時、キッチンで火を使っている可能性もあります。激しい揺れが起きた時に最優先すべきことは、キッチンから離れて安全な場所で身を守ることです。

コンロ付近に落下しそうなモノやキッチンにさまざまなモノが置かれていると、それらが火に燃え移って火事になってしまうのではないかと心配される方もいらっしゃるでしょう。だからこそ、火事になる心配が少ない「隠す収納」は防災面で理にかなっているといえます。

最近はほとんどの家庭に震度5強相当以上の揺れでガスを自動的にストップさせるマイコンメーターが取り付けられており、自動的にガスの供給が停止されます。そのため、大きな揺れの中で無理に火を消す必要はありません。大きな揺れのなか火に近づくと、高温になったやかんや鍋などがひっくり返ってやけどを負ってしまう可能性もあるため、まずはキッチンから離れて身を守ることを優先しましょう。

また隠す収納で対策をしていたとしても、消火器は用意しておくといざというときに安心です。消火器の収納は、コンロから火があがったときにすぐに使えて火の影響がない場所に置いておきましょう。

もしいま地震があったら…キッチンはどんな状態になりそうでしょうか。今のままでは危ないかも?と感じたら、この機会にぜひ見直してみてくださいね。

(記事の一部内容を2024年8月2日に更新)

〈執筆者プロフィル〉

岩佐弥生

整理収納アドバイザー

自宅の片付け作業をはじめ、キッチンショールームでの収納コーディネート、企業の収納コンサルタントなど、幅広く活動中。聞きやすく分かりやすい収納セミナーが好評を得ている。

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