AYA世代(15歳から39歳の若年成人)のがんには、白血病、リンパ腫、肉腫などがあり、遺伝的要因や生活習慣が影響しています。
本記事では、AYA世代のがんの原因について以下の点を中心にご紹介します。
・AYA世代のがんの特徴:他世代のがんとの違い
・AYA世代に見られるがんの原因
・AYA世代がん患者さんが抱える特有の問題
AYA世代のがんの原因について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
AYA世代とは?
AYA世代(Adolescent and Young Adult)は、15歳から30歳代と幅が広く、年代によってかかりやすいがんの種類等が異なるとこがあるため、15〜19歳をA世代、20歳代以降をYA世代に分けることがあります。
AYA世代のがんの特徴:他世代のがんとの違い
AYA世代のがんと他世代のがんの主な違いは以下の通りです。
小児や成人のがんと共存
AYA世代では、小児期にかかりやすいがんと成人期に頻発するがんの両方が発生します。これにより、多様なタイプのがんがこの年齢層で見られることになります。
診断と治療の難しさ
AYA世代におけるがんは希少がんが多くを占めるため、診断が遅れ、適切な治療法の選定が困難になることがあります。このため、専門的なアプローチが必要とされます。
予後不良の可能性
AYA世代のがんは、発見が進行期になることが多く、臨床試験が少ないため、ほかの年齢層より予後が不良になりやすいのが現状です。
個別化された医療アプローチと綿密な支援が必要とされています。
配信: Medical DOC