YA世代に見られるがん:30~39歳以降増加
30〜39歳以降に増加するがんを種類別に見ていきましょう。
乳がん
乳がんは乳房の乳腺に発生する悪性腫瘍で、主に「乳管がん」と「小葉がん」という2つのタイプに分かれます。症状には、乳房にしこりができること、皮膚のくぼみやただれ、乳頭からの分泌物、腫れや痛みが含まれます。
大腸がん
大腸がんは大腸の粘膜に発生する悪性腫瘍で、主に結腸と直腸に分類されます。大腸は粘膜、粘膜下層、固有筋層、漿膜など5つの層から成り立っており、日本人の場合、特にS状結腸や直腸にがんが発生しやすい傾向があります。病状が進行すると、便秘や下痢、腹痛、残便感、貧血などの症状が出現することがあります。
AYA世代のがんについてよくある質問
ここまでAYA世代のがんの特徴やAYA世代の原因について紹介しました。ここでは「AYA世代のがん」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
AYA世代がん患者への支援にはどのようなものがありますか?
中路 幸之助(医師)
AAYA世代のがん患者さんへの支援には、妊孕性の温存、家族への精神的・経済的サポート、学業の継続を支える遠隔教育やボランティアの支援、就職活動や復職のアドバイスと経済的な支援が含まれます。
AYA世代のがんは遺伝性のものですか?
中路 幸之助(医師)
多くのがんは偶発的に発生し、家族歴がないことが一般的です。しかし、AYA世代で発症する遺伝性腫瘍もあり、Li-Fraumeni症候群や遺伝性乳がん卵巣がん症候群などが該当します。Li-Fraumeni症候群や遺伝性乳がん卵巣がん症候群は遺伝性の可能性があるため注意が必要です。
まとめ
ここまでAYA世代に見られるがんの種類や原因についてお伝えしてきました。AYA世代に見られるがんの種類や原因についての要点をまとめると以下の通りです。
⚫︎まとめ
・AYA世代に見られるがんの種類には白血病、胚細胞腫瘍・性腺腫瘍、リンパ腫、脳腫瘍、骨腫瘍、甲状腺がん、子宮頸がん、乳がん、大腸がんが挙げられる
・AYA世代に見られるがん特有の問題は、就学や仕事などライフスタイルへの影響や不妊治療や生殖機能、子育てへの不安など
・早期発見と適切な治療法の選択が、症状の進行を抑えるために重要である
AYA世代のがんと関連する病気
aya世代のがんと関連する病気は11個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
小児科の病気白血病
胚細胞腫瘍・性腺腫瘍
リンパ腫
肉腫
胃がん
具体的な症状や治療法については、担当の医師と相談しましょう。
AYA世代のがんと関連する症状
「aya世代のがん」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
関連する症状
痛み
腫れ物やしこり
出血
強い疲労感
体重が激減
大きさが変化するほくろ
これらの症状が持続する場合、または新たにあらわれた場合、医師の診察を受けることが大切です。
参考文献
がん情報サービス
国立がん研究センター
広島大学病院
日本医療研究開発機構
配信: Medical DOC
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