●もしもミサイルが発射された場合の警報は?
北朝鮮情勢で緊張感が高まる今、気になるのはミサイルが発射された場合の知る手段。発射から着弾までは速く、5~10分などとも言われていることから、いち早く避難したいものですが、これまでにそうした警報を経験したことのない私たちにとって、わからないことは1)その警報はどうやって知ることができるのか? 2)いざという時に正しく動作するのか、の2点。調べてみることにしました。
●ミサイルの警報は「全国瞬時警報システム」 通称J-ALERT
津波のような大規模災害の他、武力攻撃事態や存立危機事態が発生した場合、国は国民保護のため、通信衛星を利用して「全国瞬時警報システム」 通称J-ALERT(ジェイ・アラート)を発令・伝達しします。
通信衛星から地方公共団体に伝達され、同報系市町村防災行政無線や有線放送電話を自動起動。サイレンや放送によって、地域住民に緊急情報が伝達される仕組みとなっており、2006年1月から3月にかけ、15都道府県16市町村の参加で実証実験も行われています。
ちなみに、スマホアプリでは「Yahoo!防災速報」が対応している他、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクも2014年の4月1日から配信対応済みです。
いざという時に、どんな警報音が流れるのか。「内閣官房 国民保護ポータルサイト」(http://www.kokuminhogo.go.jp/arekore/shudan.html#siren)でその音を聞くこともできるので、あらかじめチェックしておくと良いでしょう。
いざという時、このシステムが正しく動作することを、そして何より、このシステムが鳴動することがないように願うばかり。落ち着いて、まずは正しい情報収集を心がけましょう。
(文・団子坂ゆみ/考務店)