100円ショップでお得に買える商品3つ
――スーパー以外に、「100円ショップ」「ドラッグストア」でも安く食品が買えますが、それぞれこの値上がりでどんな変化があったのか教えてください。まず「100円ショップ」から。
松崎 100円ショップでは、値段は変えずに内容量を減らす“ステルス値上げ”が起こっています。最近、100円ショップでも200円や300円の商品が売られていますが、食品は基本的に、一律100円を崩したくないようで、量を減らさざるを得ないわけです。
――100円ショップで食品を買うのは避けたほうがよいということでしょうか?
松崎 いいえ、そんなことはありません。例えば、スーパーと100円ショップで同じ商品が売られている場合、以前はスーパーのほうが安いケースが多かったんですが、今は値上げにより、そうとは言い切れなくなりました。場合によっては「100円ショップで食品を買っても悪くない状況」だといえるでしょう。
――100円ショップでお買い得な食品はなんですか?
松崎 1人暮らしの方は、調味料が便利だと思います。スーパーでファミリーサイズのものを買っても、使いきれなくて困る……なんて時に、100円ショップで小さいサイズの商品を買うという選択は、結構アリじゃないでしょうか。
また、お菓子類は種類が豊富なうえに、スーパーの商品と内容料や価格に大きな差がないことが多いです。また、ペットボトル飲料なんかも、最近2本で100円の商品が売っていることもあり、結構お得に買える可能性がありますよ。
加工食品が安いおすすめドラッグストア3選
店舗数が伸びているコスモス(写真:サイゾーウーマン)
――続いて、「ドラッグストア」の変化について教えてください。
松崎 ドラッグストアはもともと、スーパーに比べて加工食品が安いです。具体的には、ハムやソーセージ、麺類、魚のすり身を使った製品などは、スーパーより安く買える可能性があります。あと、ドラッグストアでもPB食品を作っているお店がいくつかあって、まだまだ破格の安さをキープしていることも珍しくないです。
ドラッグストアは食品で儲ける必要がないので、お客さんを呼び込む“おまけ”的な商品だといえます。また、スーパーのように満遍なく食品をラインナップする必要もないので、冷凍食品など、在庫の管理コストが少ないものだけ揃えておけばいい。こうした理由から、値上げが続出している今も、スーパーに比べて安く売られているものが結構残っていますね。
「まずドラックストアに行ってから、スーパーに足を運ぶ」という順番で買い物をすると、比較的安くお買い物ができますので、豆知識として覚えておくといいかもしれません。
――食品が特に安い、おすすめのドラッグストアはありますか?
松崎 「ドラックコスモス(コスモス薬局)」は、もはやスーパーじゃないかと思うほど、食品に力を入れています。プライベートブランド「ON365(オン・サン・ロク・ゴ)」などを展開しており、商品がとても充実しているんです。
都心でもよく見かけるようなお店だと、「ツルハドラッグ」もおすすめ。プライベートブランド「くらしリズム」が展開されているほか、NB商品もスーパーより2割くらい安く買えることもあります。
神奈川県、特に横浜市を中心に展開されている「Fit Care DEPOT(フィットケア・デポ)」も食品の品揃えが充実していて、しかも安い。こういった、地域密着型のドラッグストアも狙い目だといえるでしょう。
配信: サイゾーウーマン