【コメ品薄】ブレンド米も登場、米国産「カルローズ米」とは? 食べてわかった「あきたこまち」との大きな差

カルローズとあきたこまち、見た目の違いは?

 さっそく炊飯して、その味わいを確かめてみます。筆者の家には炊飯器が1つしかないため、「カルローズ」と「あきたこまち」両方の味をフェアに比較するべく、今回はフライパンを使用してそれぞれの米を2合ずつ炊飯。できるだけ条件も揃えたかったため、両者とも「カルローズ」のパッケージに書かれていた通りに洗米後に60分水に浸した後に炊飯することにしました。

 以下が炊飯後の両者の比較です。


「カルローズ」、「あきたこまち」の炊飯後。炊飯後も若干の色味の違いがありました(写真:サイゾーウーマン)

カルローズ


「カルローズ」のアップ(写真:サイゾーウーマン)

あきたこまち


「あきたこまち」のアップ(写真:サイゾーウーマン)

カルローズとあきたこまち【食べ比べ】

 まず何もつけずに食べてみると、「カルローズ」はお米特有の甘さや香りなどの風味が薄めで、粒は立っているもののモチモチ感も同じく希薄。また、一般的なものよりも粒同士の粘着が弱く、口に含んで上顎で潰すだけでサラッと塊がほぐれていくような感じがありました。

 一方、「あきたこまち」はまさに食べ慣れた味で、お米の風味やモチモチとした食感などが、多くの人が想像する通りのお米の味わいです。

 とはいえ、こうやって食べ比べをすれば違いはわかるものの、そうでなければまったく違和感なく食べられるクオリティが「カルローズ」にはあるように思えました。

塩にぎりで比較:あきたこまちに軍配


「カルローズ」、「あきたこまち」の塩にぎり。強めに握ったためか、表面の米がかなり平坦になってしまいました(写真:サイゾーウーマン)

「カルローズ」の塩にぎりのアップ(写真:サイゾーウーマン)

「あきたこまち」の塩にぎりのアップ(写真:サイゾーウーマン)

 続いて、シンプルにお米のおいしさを味わえる塩にぎりにして両者を比較。筆者がついつい力を入れて握りすぎたせいなのか、この比較ではそのまま食べるよりも食感の部分で大きな差が生まれました。

 「カルローズ」はやはり風味が薄めなものの、かなりしっかりめに握ったにもかかわらず、口の中ではほろほろと粒が離れていくような感じがあり、一方で「あきたこまち」はよりモチモチの食感が強調される形に。

 塩オンリーというこの食べ方では風味の良い「あきたこまち」に軍配が上がりますが、これが具入りのおにぎりであれば、「カルローズ」の独特な食感は筆者としてはかなりツボであるため、評価が逆転する可能性もあるでしょう。

カレーで比較:両者の違いはほぼない


「カルローズ」「あきたこまち」それぞれにカレーをかけたもの(写真:サイゾーウーマン)

「カルローズ」のカレーのアップ(写真:サイゾーウーマン)

「あきたこまち」のカレーのアップ(写真:サイゾーウーマン)

 最後は、「カルローズ」のパッケージに書かれていたオススメ料理の一つであるカレー。

 今回は家に備蓄してあった「トップバリュ」の「ビーフカレー中辛」を使用しました。さすがにここまで強い味付け、かつ粘性のあるルーと合わせると、両者の違いはほぼわからず。

 もしかすると、スープカレーのようなサラッとしたルーのものであれば、「カルローズ」の粒離れの良さが際立つかもしれませんが、少なくとも一般的なカレーであれば、どちらも変わらずおいしく食べられると言えそうです。

関連記事: