エアコンが効いた環境が当たり前の現代。夏でも健康や美容の敵である冷えに悩む方は多いのです。暑さ対策と体の冷え対策は、どうすればいいの?
薬剤師で健康アドバイザーでもある箕浦雅子さんに体を温める方法についてお話を伺いました。
体を温めるために大切なこととは?
体を冷やさず、温めるための具体的な方法を以下にいくつか紹介します。
1:適度な運動
運動することで、筋肉が縮んだり伸びたりとポンプの役割を果たすため、血行が良くなり、体温を上げる効果があります。特に、有酸素運動やストレッチは、血液循環を良くしますので冷え性の改善に効果的です。
起床後やお風呂上り、就寝前など、ルーティンとして取り入れられるといいですね。できる範囲から始めてみましょう。
2:温かい食事
これだけ暑い日が続くと、冷えたジュースやビール、そうめんや冷やし中華など、冷たく口当たりの良いものばかり選んでしまいがちに。冷たい飲み物や食べ物をなるべく避け、スープやお茶などの温かいものを摂取することが大切です。夏でも、緊急時以外はできれば常温の飲み物がおすすめです。また、生姜やニンニクなど、体を温める食材を積極的に取り入れると良いでしょう。
3:ストールの活用
夏でもエアコンで冷えてきます。職場や店舗、電車の中など、自分でエアコンの温度設定の変更をすることが難しいことも多いと思いますので、あらかじめストールやレッグウォーマーなどを準備しておきましょう。
特に、腹部や足元を冷やさないように心掛け、体温を保つことが重要です。
4:入浴
夏場はついついシャワーのみで済ませてしまいがち。ですが、毎日の入浴は、体を芯から温める効果があります。ぬるめのお湯に長時間浸かることで、リラックス効果も期待できます。なるべく毎日入浴するように心がけましょう。
5:季節の野菜を食べましょう
体を冷やすのは冷たい食べ物や飲み物だけではありません。陰陽五行や薬膳の考えでは、夏野菜は陰性で体を冷やす効果があるとされ、冬野菜は陽性で体を温める効果があるとされています。代表的な夏野菜には、きゅうり、トマト、ナス、ゴーヤがあります。これらの野菜は水分が多く、暑い季節に体の熱を自然に下げ、冷やしてくれる効果があると考えられます。
一方、冬野菜には、かぼちゃ、大根、にんじん、ほうれん草があります。これらの野菜は栄養価が高く、調理することで体を温める効果が強まります。冬に摂取することで、寒さから体を守り、体温を維持するのに役立ちます。
このように、季節に応じた野菜を摂ることは、体調管理において重要です。
暑い季節には冷たいものを摂って体を冷えさせるのではなく、夏野菜をしっかり摂り、体が自然と冷えるよう心掛けたいですね。
季節を問わず夏野菜が冬にも売られていますが、旬の野菜を心がけて食べることで、体の熱を調節できるようにしましょう。
執筆者
箕浦 雅子
日本古来の「食養」を基に、現代人の不調を立て直す!にこにこマークのママ薬剤師!
株式会社Reblood 健康アドバイザー
株式会社健将 代表取締役社長
株式会社健将ライフ 代表取締役社長
株式会社日輪光瑠璃薬局 代表取締役専務
薬剤師、食養アドバイザー、学校薬剤師
チョコレート嚢胞(子宮内膜症)破裂により両卵管を一部切除。
子どもは望めないと言われるも、自然妊娠にて3人の子供を授かる。
両親の影響で子どもの頃より食養に触れていたが、この入院をきっかけに真剣に学ぶ。
様々なセミナーや書籍を通して人生哲学を学ぶなか、
易経に出会い、今までの学びと食養の関係が腑に落ちる。
学校薬剤師として小学校でお酒とたばこの話や薬物乱用教室を行う。
食の大事さ、子育ての楽しみ方、夫婦円満の秘訣などリクエストに応じた演題でセミナーも随時開催。
株式会社Reblood
配信: キレイ研究室
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