頑として対応を嫌がる店長
そして、リーダー格は、「ここ、ミスあるじゃねぇか!! 店長呼べ!!」と、玲さんを激しく怒鳴りつけてきたそうです。
「涙目になりながら、例の頼りにならない責任者を呼びに行きました。そうしたら、『玲ちゃんがどうにもできないなら、俺にもどうにもできない。ここはどうにかして穏便に……』と言い出したんです。絶句しました。ほかの店員も、見て見ぬふりをしているだけでした。私は殴られる覚悟で、リーダー格に『この時間帯の責任者は私です。申し訳ございません』と嘘をつき、深々と頭を下げて謝罪しました」
すると、意外にもリーダー格は、「次からは気を付けろよ」と言って、集団は帰っていったそうです。
「集団が帰ったあと、私は腰が抜けて、号泣してしまいました。集団が怖かった以上に、誰にも頼れない、誰も味方になってくれない、ということが悲しすぎたんです。それからは恐怖で夜勤に入れなくなってしまい、本部に店の実態を報告したら、本部はその後、さまざまな改善対策をしてくれました。我慢しないですぐに報告しておけばよかったと後悔しましたが、結局私は店を辞めることに。今は新しいバイト先でも、恐怖心から、夜勤はしないようにしています」
玲さんの働いていた店が悪かった点は、悪質な集団客の存在、そしてその対応を玲さん1人に押し付けたことです。このような経験をすれば、深夜に働くこと自体が恐怖になってしまって無理もないでしょう。本部が改善対応をしてくれたことは救いですが、責任者である店長の対応には悲しくなりますし、玲さんは犠牲となる形になってしまいました。
働く人にとっては、いったいどんな労働環境が望ましいのか……。深夜営業の縮小や廃止だけに限らず、これからのファミレス業界の動きに注目したいところです。
<文/女子SPA!編集部>
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