「鉄分を摂りすぎると現れる症状」はご存知ですか?【管理栄養士監修】

「鉄分を摂りすぎると現れる症状」はご存知ですか?【管理栄養士監修】

「鉄分を摂りすぎると現れる症状」についてよくある質問

ここからは、「鉄分を摂りすぎると現れる症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

鉄分の一日の摂取量について教えてください。

西澤 奈純 医師

一日に必要な鉄分の摂取量は18〜74歳の男性で7.5mg、18〜64歳の女性で6.5mgです。月経がある場合は10.5mgの摂取が推奨されています。食事からの鉄分摂取が不足していても、血液検査の結果で貧血と診断されなければ、鉄剤の内服は必要ありません。軽度の貧血であれば、まずは食事療法をメインに行います。

鉄分を含んだサプリメントの摂取は安全ですか?

西澤 奈純 医師

サプリメントのパッケージや添付文書には、一日あたりの摂取目安量や摂取方法などが記載されています。表示のとおりに摂取すれば、身体に害を与えることはないでしょう。しかし、持病があって薬物療法を受けている方は、薬剤の相互作用によって身体に悪い影響を及ぼす可能性があります。病院を受診する際はサプリメントのパッケージなどを持参し、一緒に飲んでも問題ないか相談してみましょう。また、気付かぬうちに鉄分を過剰摂取している可能性もあります。定期的に病院で検査を受け、異常の早期発見に努めましょう。

編集部まとめ

一般的な普段の食事では、鉄分を過剰に摂取してしまうことはないでしょう。
しかし、誤った方法でサプリメントを摂取したり、病院で処方された鉄剤と併せて摂取したりすると、鉄分の過剰摂取となります。
鉄分を摂りすぎた際に起こりうる症状は、胃のむかつきや便秘などの胃腸障害です。鉄分の摂りすぎを防ぐため、自覚症状がなくても定期的に病院で検査を受けるとよいでしょう。
その際、サプリメントの詳しい成分内容が記載されたものを持参すると、薬剤との飲み合わせをチェックしてもらうことができます。

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