「処方せん通りに作って」という患者さんのお願いが1番困る!【調剤薬局の舞台裏】

今や「処方せん通り」に薬を作ることができる処方せんは、5枚に1枚くらいでしょうか。実際に薬局で働いていてそのくらいの印象を受けます。

特に初めて来局された患者さんから、この「処方せん通りに(薬)作って。」とお願いされることが多いのです。その先まできちんと確認できればよいのですが、そのまま処方せんを置いてでかけられてしまうと非常に困ります(汗)。

その理由について次から紹介していきますね。一部、私の心のボヤキも入っているので気軽に読んでいただけたらと思います(笑)。

理由その1:薬の一般名(成分名)で書かれている

一般名(成分名)で書かれている薬は、患者自身で先発品かジェネリック医薬品かを決めなくてはいけません。

例えば「ヨーグルトを買ってきて」と言われても、たくさんのメーカーのたくさんの商品がありますよね。どれを買って良いか分からない…。ちょっと違いますが、例えとしてはそんな感じです。

上記の記載が「一般名」です。成分の表記のみ。頭に【般】とある場合が多いです。

理由その2:ジェネリック医薬品名で書かれている

処方せんに、ジェネリック医薬品名※ で書かれている薬の場合です。(※ジェネリック医薬名は「一般名+剤型(薬の形)+規格(薬の量)製薬メーカー」名で表記されます)

「先生が指定している製薬メーカーがいい」「処方せん通りの薬がいい」と言われても、その製薬メーカーの在庫があればいいのですが、ない場合は「数日待ってもらって取り寄せる」もしくは「薬局に在庫のある他のジェネリックメーカーに変えてもらう」の2択になるのが一般的です。

上記の記載が、製薬メーカー含めたジェネリック医薬品名。

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