「歩けない」と言われた“片側2本足”の茶トラ猫。器用に過ごす現在の姿に感動

「歩けない」と言われた“片側2本足”の茶トラ猫。器用に過ごす現在の姿に感動

飼い主さんの愛情をたっぷり注がれ家猫生活を満喫

 家猫生活を楽しみ始めたにゃんちゅーくんはやがて、上手くバランスを取りながら歩けるように。おもちゃで元気に遊び、顔のお手入れは右の手足を器用に使って行います。

「トイレもひとりでできるようになりましたが、足の負担が大きいかもしれないと感じたので、手伝える時は支えています」

 なお、飼い主さんはにゃんちゅーくんが走りやすいように部屋にはラグを敷いたり、滑り止めワックスを使用したりと配慮。キャットタワーは低めのものを選び、横にソファーなどを置いて段差が出ないようにしています。

「登る時より降りる時のほうが危ないので、気づいたら降ろしてあげています。あと唯一、よじ登りができないので、高いところから部屋を見渡せるよう、一日一回は抱っこして室内をグルグル歩きます。興味津々にキョロキョロしてくれて、かわいいです」

同居猫に「構ってアピール」を仕掛ける日々


 実は「にゃんちゅー」という個性的な名前は、NHKのEテレに登場するパペット人形のキャラクターから取ったそう。

「私がよく通る道の駐車場には、ダッシュボードにニャンちゅうのぬいぐるみが置かれている車がありました。かわいいなと思って見ていたので、そこから取りました。不思議なことに、にゃんちゃんと出会ってから、その車を見なくなったので、ぬいぐるみが本物になったのだと思っています(笑)」

 にゃんちゅーくんを迎えた約1年半後、飼い主さん宅には新入り猫れんにゅーくんも仲間入り。

 にゃんちゅーくんは当初、れんにゅーくんを威嚇していましたが、日が経つにつれ、気になる存在に。今では「遊ぼう」と追いかけることも多々あるのだとか。

「でも、れんちゃんはあまり乗ってくれません。遊びの誘い方が激しいから、ちょっと嫌なのかも(笑)お互いに適度な距離が必要みたいで一緒に眠りはしませんが、すごく仲がいいです」


 遺った大切な右足で歩き、ニャン生を謳歌するにゃんちゅーくん。その姿からは、元気とパワーを貰えます。

<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>

【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291

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