「燃え尽き症候群になりやすい人」の特徴はご存知ですか?初期症状も医師が解説!

「燃え尽き症候群になりやすい人」の特徴はご存知ですか?初期症状も医師が解説!

燃え尽き症候群の主な原因

1つのことに専念しすぎる

燃え尽き症候群は、過度に一つのことに専念しすぎることが大きな原因です。努力そのものは成長にとって非常に重要ですが、限界を超えて無理をすると心身が疲弊します。
例えば、長時間の仕事や勉強に没頭しすぎると、次第に疲れが蓄積し、やる気やエネルギーが失われることがあります。期待した成果が得られなければ、さらに頑張ろうとするのではなく、適度に休息を取ることも大切ですね。

周りからのプレッシャーが強い

燃え尽き症候群のもう1つの原因として、「周囲からの強いプレッシャー」があげられます。職場や学校で、上司や同僚、教師、親から高い期待や厳しい要求を受け続けると、燃え尽き症候群につながってしまうのです。
例えば、上司から常に高い業績を求められるビジネスマンや、親から良い成績を期待される学生は、その期待に応えようと無理を重ねることが多いですよね。このような状況が続くと、ストレスが溜まり、心身のバランスが崩れてしまいます。
周囲の期待に応えようとする気持ちは重要ですが、それが過剰になると逆効果です。プレッシャーを感じたときは、適度に自分のペースで進めることや、必要に応じて助けを求めるようにしましょう。

すぐに病院へ行くべき「燃え尽き症候群」に関する症状

ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。
応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

重度の抑うつ感、深刻な不眠、強い不安感、パニック発作、重度の身体的疲労感がある場合は、心療内科・精神科へ

●重度の抑うつ感:
・持続的な気分の落ち込みや無力感に襲われる
・日常の活動への興味や楽しみが完全になくなってしまっている。
・死にたいと思うことがある
・自分を実際に傷つけてしまっている
●深刻な不眠症:
全く眠れない日が続いてしまっている。
●強い不安感やパニック発作:
息苦しさ、心拍数の増加、胸痛などの身体的症状を伴うパニック発作が起こってしまっている。
●重度の身体的疲労感:
・極度の疲労感で、日常の基本的な活動(例えば、食事や入浴)を行うのが困難になる。
・休息を取っても全く改善しないほど疲れ切っている

受診・予防の目安となる「燃え尽き症候群」のセルフチェック法

上記ほどではないけど、今から予防しておきたい燃え尽き症候群のセルフチェック方法について紹介します。まず下記の症状についてどれくらい当てはまっているかチェックしてみてください。

どんなことを犠牲にしてもやり遂げたいことがある。
プライベートを犠牲にして仕事に打ち込んでいる。
最近、まともな休日をとった記憶がない。
やらなければいけない仕事の期日が迫っているのに、なかなか集中できない。
最近ひと段落ついてから、仕事のパフォーマンスが低下している。
睡眠時間が仕事で短くなっている。
もともと夜勤や日勤などがバラバラで仕事の形態が不規則な仕事だ。
仕事でも自分の感情を抑えなければいけない場面が多い。
もともとストレスを発散する方法が思いつかない。
ストレスの原因を打ち明けられる、信頼できる仲間や家族がいない。

以下のうち4つ以上当てはまる方は「燃え尽き症候群」の予備軍です。さらに、受診しなければならない症状を伴っている場合は、早めに病院に受診して医師の指示に従ってください。

関連記事: