ネイチャークラフト作家・長野修平さんが発起人となり、キャンプをしながらいろいろなクラフト体験ができるイベント「WORKERS CAMP」が4月下旬に開催された。
多彩なクラフト体験ができる会場にはモノ作りのヒントがいっぱい。どんなイベントだったのか、早速紹介しよう!
長野修平さんが夢見ていたイベント
「DIY好きが集うイベントをしたかった! 一度開催直前までこぎつけたんですがコロナ禍で中止に。ようやく集まることができ、感激です」と語る長野さん。
会場には溶接、レザークラフト、竹クラフト、オリジナルココペリ作りなど楽しそうなワークショップがズラリ。
その一方で自然の中でのサウナ体験やナイフなどの物販もあり、同行した家族もいっしょに楽しめる雰囲気だ。
「ワーカーズオカモチ」の歴史を披露
長野さんと言えば「ワーカーズオカモチ」。
そこで、幅も高さもそれぞれ異なる長野家のオカモチを全披露!
10ほどのオカモチが並ぶのは圧巻だ。
オカモチユーザーがカスタムしたものを持ち寄るコンテストも開催された
アルミや真鍮を叩くだけでカトラリーができる
加藤数物が教えてくれたのは、アルミや真鍮の板を木槌で叩いてのばすスプーンやフォーク。
台となる丸太にはくぼみがあり、そこに板を当てて叩くだけ。
レンゲみたいに大きく曲げたり、ほぼ直線のままにしたり。同じ板なのに仕上がりは全然違う!
ポタ電対応の溶接機があればペグやハンガーだって
溶接機を開発しているSUZUKIDはポータブル電源でも稼働する家庭用溶接機を用意。
鉄の板を組み合わせたペグ、丸棒を利用したハンガーなどを作るワークショップを開催。
なかなか手を出しづらい溶接だが、ホームセンターや工房「Fe★NEEDS」の体験からはじめてみては。
木工初心者が挑戦しやすい竹のクリップ
まっすぐ通った繊維を利用して、切れ目を作ればクリップに!
割れてしまいそうで怖いが、節の手前に丸い穴をあけておけば、節と相まってそれ以上割れない。
細めの竹を丸いまま輪切りにしたものはストッパーだ。切り口を丸く整えることも忘れずに。
編むだけなので簡単!ハンマーのグリップカバー
テンマクデザインはスノーピークのハンマーのグリップをカスタムするワークショップを開催。
レザーをハンマーのグリップに当て、テープで軽く留めたら革紐で編むだけ。
レザーには編み込み用の穴があいていて、革紐の色、編み方を変えるだけで個性を出せる。
バックパックを自分色に変えるレザーハンドル&タブ
長野さんのDIY仲間である真島さんのワークショップは、レザークラフト。
ナイフのシース、ボトルカバーなど手持ちの道具をカスタムできるとあり大人気。
試しに他人と被りがちなバッグを見分けるためにハンドルとタブ作りを教えてもらった。
レザーハンドルの作り方
①ハンドルにあわせて型を取ったレザーの中心を軽く濡らし、二つ折りに。
両端の縫い目部分には薄くゴムのりを塗る。
②端から5mmの位置に直線を引き、その上をトリミングホイールを滑らして穴あけの位置を記しておく。
③トリミングホイールで付けた印の上に、菱目打ちで同じ角度になるよう穴をあけていく。
ズレないように慎重に!
④ハンドルを挟んで縫う。下の針を穴に通してから上の針…と順番に。
刺した後、手前にギュッと引くときれいな縫い目になる。
⑤レザーの切り口(コバ)を磨く。
少し水を含ませた帆布でコバを拭くと、しっとりして艶が出る。最後に薄くオイルを塗って完成!
タブの作り方
①薄手のレザーを細く切り、2カ所に細長い切り込みを入れる。
②ファスナーのタブに通したら、レザーの端を片方ずつ穴に通すだけ!
TEXT/大森弘恵
協力/WILD-1
出典/ガルビィ2024年7月号
配信: GARVY PLUS