「大腸ポリープができる原因」となる可能性の高い食べ物はご存知ですか?

「大腸ポリープができる原因」となる可能性の高い食べ物はご存知ですか?

大腸ポリープができる原因とは?Medical DOC監修医が大腸ポリープの原因・症状・検査法・予防法や何科へ受診すべきかなどを解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。

※この記事はMedical DOCにて『「大腸ポリープができる原因」となる可能性の高い食べ物はご存知ですか?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

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監修医師:
甲斐沼 孟(上場企業産業医)

大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。

「大腸ポリープ」とは?

大腸ポリープは粘膜層にできるイボのような突起を指していて、ポリープの大きさはさまざまで種類も多く、種類によってはがん化のおそれもある腫瘤です。
主に、40歳以降の中年層や高齢者に多く認められる疾患です。
全大腸の中でも特に高頻度で認められる発生部位としては直腸やS状結腸であると考えられています。
ポリープのサイズは、数mmから数cmまで多種多様で個々によって所見は異なります。

大腸ポリープの種類

大腸ポリープは組織のタイプによって、腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープに分けられます。

腫瘍性ポリープ

腫瘍性ポリープは悪性腫瘍・良性腫瘍に分けられます。このうち悪性腫瘍化(がん化)するのは腫瘍性ポリープのうちの良性腫瘍(腺腫)です。腫瘍性ポリープは主に遺伝、生活習慣、加齢などが原因となって発症します。
がん化の心配がある腫瘍性ポリープは早期の検査によって発見し、処置する必要があります。腫瘍性ポリープの約80%は良性腫瘍で腺腫と呼ばれていますが、この腺腫を放置してしまうとがんに変化してしまうリスクが高いといわれています。
一般的に、無症状のことが多い大腸ポリープなので、定期的に検査をして病変の早期発見を目指すことが必要です。

非腫瘍性ポリープ

非腫瘍性ポリープは炎症性ポリープ・過形成ポリープ・過誤腫性ポリープ・その他のポリープに分類されます。
非腫瘍性ポリープは、ほぼがん化する心配のないポリープといえます。
特に、炎症性ポリープは腸に炎症を起こす病気が原因で発症し、過形成ポリープは加齢が原因、過誤腫性ポリープは粘膜の過剰発育が原因になり発症します。
非腫瘍性ポリープでは潰瘍性大腸炎・クローン病などが原因で発症する炎症性ポリープ、加齢が原因の過形成ポリープなどがあります。
子どもや若年層がかかりやすい過誤腫性ポリープは組織の異常からできるポリープで、大腸がんに変化することはまずありません。
大腸ポリープのうち、非腫瘍性ポリープはがん化することのないポリープのため、放置してもほとんど問題ありません。

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