近い記憶ほどよく忘れる
最近読んだ認知症の記事には、「近い記憶から忘れていく」と書かれていました。母と話しているとまさにその通りで、十数年前の出来事は細部までよく覚えているのに、ここ数日、数週間の話はエピソードごとごっそりなくなっていたりします。
少しずつ認知症が進んでいる母は、この春、要支援1から要介護1に認定されました。要介護1になると、今までは基準に満たず、入所できなかった介護老人保健施設にも入ることができるなど、支援の幅が広がります。
これまで「ひとりでやっていける」と強気だった母も、少しずつ意識が変わってきたようです。母の甥が老人施設を経営しており、妹や従妹もそこに入所しているため、周囲からは「早く入所すればいいのに」と勧められていたものの、頑なに拒んでいた母。しかし、いよいよ心が決まった様子で、最近では「今度空きが出たら、入れてもらおうかな」と言い始めました。
まとめ
母が施設に入る日も時間の問題で、カウントダウンが始まったと感じる今日このごろです。近くで身の回りの世話ができない私にとっては、施設に入ってくれたほうが安心であることはたしかです。しかし一方で、実家に帰省してもそこにはもう母がいないという日がくることを受け入れるには、もう少し時間がかかりそうです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:あらた繭子/50代女性。大学生と高校生の子をもつアラフィフのフリーライター。長年の無茶な仕事がたたり、満身創痍の身体にムチを打つ毎日。目下の癒しは休日のガーデニングと深夜のKPOP動画視聴。
イラスト/マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)
著者/シニアカレンダー編集部
「人生100年時代」を、自分らしく元気に過ごしたいと願うシニア世代に有益な情報を提供していきます!
配信: 介護カレンダー
関連記事: