【解説】最高のボディケアは「風呂に入らない」
人間の身体は入浴を前提に考えられていません。ここ100年くらいで入浴が根付いてきただけのことです。
お風呂に入るというのは、身体を石鹸で洗う、入浴などで外的なバリアを保護しているモノをはがし落とす恐れがあります。そして、より乾燥、かゆみがひどくなっていくのです。最良のボディケアは、「自分自身の角質層を使う」ことです。入浴や石鹼で落としてしまわないことが大事です。
もちろん清潔感は大事です。ただし清潔を手に入れるのと引き換えに、角質層を剝ぎ落としています。何もお風呂に入るなとは言いません。私も入っています。お風呂に入る時に気をつけることは、不用意に身体をこすらないことです。身体を洗う時もタオルではなく、手で行うことをお勧めします。
もちろん、温泉でのアカスリなどもおすすめできません。
汗をかいたり、不快な状態はあるでしょうから、お風呂には入り、入浴した後には必ずボディケアをすることが大事です。その時も自分自身に合った心地のいいボディクリームや化粧水を使うのが最善です。私の場合は、夏はキュレルのスプレー、冬は乾燥がひどいのでウレパールを使うこともあります。
人はいつしか入浴が習慣になったから、そのぶんトラブルも起こるのは当然なのです。そういう本質を理解したうえで、自分のボディケアを見つければいいと思います。
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ポイント:自分自身の角質をこそげ落とさないように、刺激の少ない入浴を心がけましょう。
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<北條元治 構成/女子SPA!編集部>
【北條元治】
形成外科医、医学博士。東海大学医学部非常勤講師。株式会社セルバンク代表取締役。著書に『40代の壁を乗り越える美容トレ 「肌の再生医療の専門家」が忖度なしで教える最高のエイジングケア』(KADOKAWA)、『医者が家族だけにはすすめないこと』(セブン&アイ出版)など。
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