「胃がんステージ4の余命」はご存知ですか?症状・治療法も解説!【医師監修】

「胃がんステージ4の余命」はご存知ですか?症状・治療法も解説!【医師監修】

胃がんステージ4の余命についてよくある質問

ここまで胃がんステージ4の余命・治療方法・症状などを紹介しました。ここでは「胃がんステージ4の余命」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

胃がんのステージはどのように診断されますか?

中路 幸之助(医師)

内視鏡で採った検体でがんであることが確認できたら、ステージ確定を始めます。検体でがんの深さを調べ、周辺臓器への広がりやリンパ節と遠隔臓器への転移状況を確認します。使う検査機器は主にCTです。必要ならMRI・PETを使う場合もあります。必要なデータは深達度・リンパ節の転移数・周辺臓器への浸潤の有無・遠隔臓器への転移の有無です。これらを使ってステージの確定診断を行います。

ステージ4でも完治することは可能ですか?

中路 幸之助(医師)

完治可能です。ステージ4で薬物療法を行った結果転移がんが消失し(ダウンステージング)、根治手術が可能になる場合が増えてきています。近年では新しい薬物が開発され、以前のようなステージ4=緩和療法による延命だけのような状況ではなくなりました。

編集部まとめ

ここまでステージ4の胃がんの症状や治療法などを解説しました。ステージ4では厳しい症状が出るようになり、一方では根治手術ができなくなります。

しかし、治療は手術以外の多岐にわたる方法を駆使して、変わらず続けられます。気になる余命はあくまで推測で個人差が大きく、あまりこだわる必要はないでしょう。

また、薬物療法によるダウンステージングでステージ4が3になる可能性すらあります。がんのステージ4が死の宣告とされた時代は過ぎたようです。

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