大腸ポリープができると現れる症状
大腸ポリープが形成されると、主に腸閉塞に伴う腹痛や嘔吐、あるいは血便などの症状が見受けられます。
腸閉塞
一般的には、大腸ポリープは無症状であることが多く、特にポリープの直径サイズが小さい症例では、自覚症状が認められないことも往々にしてあります。
一方で、サイズの大きなポリープ性病変が肛門近くに発生するケースでは、ポリープそのものが便の通り道を妨げて塞いでしまうことで腸閉塞を引き起こすリスクがあります。
腸閉塞になって、腹痛や嘔吐が見られる場合には、命にかかわる場合もありますので、できるだけ早く消化器内科や大腸肛門外来など専門医療機関に相談しましょう。
血便
ポリープ病変が肛門外に突出することも考えられますし、肛門や直腸部にポリープ病変が形成されている際には、血液成分が混入した便(血便)が排泄されるなどの有意症状を認める場合もあります。
その際には、大腸病変を評価するために消化器内科など専門医療機関を受診しましょう。
「大腸ポリープの原因」についてよくある質問
ここまで大腸ポリープの原因などを紹介しました。ここでは「大腸ポリープの原因」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
大腸ポリープがあるとどのような症状が現れますか?
甲斐沼 孟(医師)
大腸ポリープがあると、腹部違和感、腹痛、嘔気・嘔吐、血便などの症状が出現する場合もあります。心配であれば、専門医療機関を受診して相談しましょう。
大腸ポリープができる可能性の高い食品や食生活を教えてください。
甲斐沼 孟(医師)
大腸ポリープができる原因のひとつとしては、脂肪成分を多く含む揚げ物や肉などの動物性脂肪を多く取る、あるいは食物繊維を習慣的に摂取しないなどいわゆる食生活の欧米化に関連する日々の食生活が発症誘因になると考えられています。
大腸ポリープを予防する食品はありますか?
甲斐沼 孟(医師)
じゃがいもなどの野菜や穀物、きのこ類など食物繊維を豊富に含んだ食品を摂取すると、大腸ポリープを予防できる可能性があります。
ストレスが原因で大腸ポリープができることは考えられますか?
甲斐沼 孟(医師)
大腸ポリープの直接的な原因はまだ明確ではありませんが、脂肪の過剰摂取や食物繊維不足のみならずストレスに伴う便秘症状が危険因子のひとつだと考えられています。便秘によって大腸内に貯留している便が発酵を起こすことで大腸ポリープ病変の引き金になると考えられています。
配信: Medical DOC