脳貧血の予防法
急に立ち上がらない
急に立ち上がることで、脳への血流を一時的に低下させる恐れがあります。
起き上がる時や椅子から立ち上がる時は、ゆっくりとした動作で行うようにしましょう。
適度な運動
運動は全身の血流を促す効果が期待できます。
特に下半身周りを動かすことで、心臓から遠い位置の血液の循環に効果的です。
十分な水分補給
脱水状態は血液の循環を悪くし、脳への血流を減少させる恐れがあります。
普段から水などを定期的に摂取し、発汗が多い時は必要に応じてスポーツドリンクや経口補水液も効果的に使い、水分の補給に努めましょう。
「脳貧血になりやすい人」についてよくある質問
ここまで脳貧血になりやすい人などを紹介しました。ここでは「脳貧血になりやすい人」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
長時間立ちっぱなしでいると脳貧血を発症するのでしょうか?
伊藤 陽子(医師)
長時間立ちっぱなしでいると脳貧血を発症する可能性があります。立ちっぱなしの状態が続くと、重力の影響で脳への循環が悪くなり、血液供給が不足しやすくなるからです。長時間立っていて、脳貧血の症状がある場合には、横になれるようであれば横になり脳への血流を改善させましょう。横になれなくとも、座位になり、水分を良く摂り休憩することをお勧めします。
脳貧血をすぐに解消する対処法を教えてください。
伊藤 陽子(医師)
まずは横になりましょう。その際、クッションなどを用いて足を高くすると脳への血流が増加するため、なお効果的です。
脳貧血を予防するために食事で注意することはありますか?
伊藤 陽子(医師)
特定の食材に脳貧血を予防する効果はありませんが、起立性調節障害を改善するためにはたんぱく質、ビタミン類、鉄分などをバランス良く摂ることが大切です。
まとめ脳貧血は規則正しい生活とバランスの良い食事、水分補給で予防しよう!
急なめまい、ふらつきなどの症状で知られる脳貧血ですが、医学的には起立性調節障害と呼ばれ、起立性の低血圧や血管迷走神経反射などで起こります。
急に立ち上がったりすると脳貧血が起きやすくなりますので、体勢を変える時はゆっくりと、日常においては規則正しい生活と水分補給、栄養バランスに気をつけて、脳貧血を予防していきましょう。
「脳貧血」と関連する病気
「脳貧血」と関連する病気は4個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
心療内科・精神科の病気自律神経失調症
循環器科の病気低血圧
内分泌代謝内科の病気糖尿病
内科の病気貧血
症状や状況によって受診すべき診療科が変わってきます。まず、立ち上がった時のふらつき、めまいなどの脳貧血の症状が続く場合には、内科を受診しましょう。
「脳貧血」と関連する症状
「脳貧血」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
関連する症状めまい
ふらつき
寒気
手足のしびれ
全身の倦怠感
これらの症状の原因には、他の疾患が隠れている場合もあります。普段と違うなどの異変を感じた際は、医療機関を受診してください。まずは、内科を受診し相談すると良いでしょう。
【参考文献】
・起立性調節障害に効果的な食べ物(栄養素)とは?1日の摂取量や控えたい食べ物を解説(起立性調節障害改善協会)
配信: Medical DOC
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