「脳幹出血の原因」となる可能性の高い食べ物はご存知ですか?医師が解説!

「脳幹出血の原因」となる可能性の高い食べ物はご存知ですか?医師が解説!

脳幹出血になりやすい人の特徴

ここまで脳幹出血の原因を解説してきましたが、共通することは、突然発症して重篤な状態に陥る可能性があるということです。しかしその主な原因は高血圧ですので、普段の生活に気を付けることで予防できます。ここでは脳幹出血になりやすい人の具体的な特徴について解説していきます。

40歳以上の日本人男性

そもそも日本人は欧米人の約5倍以上、脳出血を起こしやすいと言われています。また脳卒中データバンク2021という日本の統計資料によると、脳出血全体で見て、男性の方が女性よりも発症頻度が高い傾向にあるとされています。発症年齢については、男性では40歳台から脳出血の発生頻度が増えていき、60歳台でピークを迎え、80歳台まで発症頻度は高くなっています。一方、女性でも50-60歳台から脳出血の発生頻度が増え、80歳台でピークを迎えます。

生活習慣病のある人

脳出血を起こした患者さんには、生活背景に喫煙や過度の飲酒があったこと、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの持病を持っている傾向があるといわれています。加えて過去に脳卒中や心疾患を起こしたことがある方も脳出血を起こしやすいとされています。そして高血圧、脂質異常症、糖尿病、メタボリックシンドローム(肥満)といった疾患は生活習慣病と呼ばれ、日々の生活習慣が原因で起こることが知られています。そのため、生活習慣病から身を守る食生活をはじめとした生活習慣を身につけることが必要となります。

脳幹出血の原因となる可能性の高い食べ物・食生活

塩分の摂り過ぎ

高血圧の最大の原因は塩分の摂りすぎです。厚生労働省が推奨する1日当たりの塩分摂取の目安は男性8g以下、女性7g以下であり、高血圧症の患者さんでは6g未満です。高塩分な食品で言えば、例えば、ラーメンやうどんなどの麺類、お寿司、てんぷらといったものです。さらについつい汁まで飲んでしまったり、醤油を漬けすぎてしまったりすることもあるかもしれませんが、控えた方が良いでしょう。その他に、カップラーメンなどのインスタント食品や加工食品(ハムやソーセージなども含む)、お漬物などにも塩分がたくさん含まれるので注意が必要です。

高糖質・炭水化物・高脂質食

糖尿病やメタボリックシンドローム(肥満)を助長するような高糖質・炭水化物、高脂質食などに気を付けるのが良いでしょう。具体的な食べ物には、麺類やお米、パン、ジュース、お菓子、スイーツ、アイスクリーム、揚げ物といったものが挙げられます。これらを食べ過ぎたり、間食したりしないようにしましょう。

お酒の飲み過ぎ

過度の飲酒が脳出血のリスクとして挙げられます。つまり、節度のある飲酒も大切です。男性で1日あたり純アルコール10-19gまで、女性で9gまでで最も死亡率が低いとする研究もあります。アルコール度数5%ビール500ml 1本は純アルコール量が約20gになりますので、飲む量には注意が必要です。

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