「脳幹出血の原因」となる可能性の高い食べ物はご存知ですか?医師が解説!

「脳幹出血の原因」となる可能性の高い食べ物はご存知ですか?医師が解説!

脳幹出血の発症リスクを低下させる可能性の高い食べ物・食生活

野菜や海藻、果物

野菜や海藻、果物に含まれるミネラルやカリウムは塩分の排出を助けます。さらにトマトなどに含まれるリコピンは抗酸化作用を有し、動脈硬化を予防します。しかし、果物を摂取しすぎて糖質過多になるようなことは本末転倒ですので、果物の摂取量や調理方法にも注意しましょう。油で揚げるよりもボイルして調理する、調味料にハーフマヨネーズなどの低脂肪タイプを使用する、といった調理方法の工夫も重要です。

マグロや青魚などの魚介類

マグロや青魚などの魚介類に含まれるDHAやEPAといった脂肪酸にも動脈硬化を予防する働きがあります。焼き魚に大量の塩や醤油をつけて塩分過多にならないように気をつけるようにしてください。

雑穀米、低糖質、減塩食品

お米も精米ではなく栄養価を考慮した雑穀米を使用する、お肉はより脂肪分の少ない鶏肉にする、低糖質・減塩食品を使用する、といった工夫も有効です。これらを踏まえ、日頃からバランスの良い食事を心がけ、無理のない範囲で実践していきましょう。

脳幹出血の予防法

血圧を下げる

ある程度、加齢に伴って動脈硬化が進んでしまうことは防ぎようがありません。しかし例えば普段からストレスが多い、カッとなってしまうことが多い、不規則な生活や不摂生をしている、睡眠不足がある、といったことで血圧は容易に上昇します。また電子タバコを含め、喫煙は血管収縮などを助長し、高血圧や動脈硬化のリスクとなります。本人が気づかないうちに高血圧が続いていたり、血圧の上下が激しかったりすると非常に危険ですので、これらの生活習慣を見直していくことが大切です。
日本高血圧学会では、140/90mmHg以上を高血圧症とし、1か月程度の生活習慣の見直しでも改善しない場合や、もともと160/100mmHg以上の高血圧がある場合などは、医療機関への早期受診が推奨されるとしています。特に脳出血のリスクが上がる中高年以降の方は、一度、市販の血圧計で自分の血圧をチェックしてみることをお勧めします。

日頃から運動する

身体に負担がかからない程度で、ウォーキングやスイミングなどの運動習慣を取り入れることも血管への負担を軽減し、高血圧や動脈硬化、認知症などの予防になります。

睡眠不足を解消する

睡眠不足はリラックスをさせる副交感神経が働きにくくなり、夜間の高血圧を持続させてしまうので、睡眠環境を整えることも大切です。また肥満の方などに多く見られますが、就寝中に一時的に呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」も、夜間の血圧上昇を助長しますので注意が必要です。

脳ドックをうける

気になる方は、脳ドックを受けてみるのも良いかもしれません。頭のMRIで自分の脳の健康状態を把握しておくことは大切ですし、頻度は低いのですが、高血圧以外で出血の原因となる脳血管の異常が見つかる場合もあります。

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