スコットランド“支配者”古橋亨梧に移籍の可能性か 現地メディアも危惧した「退団のシグナル」

 スコットランドで圧倒的なパフォーマンスを披露し続けるサッカー日本代表FW古橋亨梧が満を持してステップアップを図ることになるかもしれない。

 J1・ヴィッセル神戸で2年連続のJリーグ最優秀選手賞に輝いた後、2021年夏にスコットランドNo.1の名門セルティックへと加入した古橋。当時、彼の獲得をクラブに進言したのが、21年まで横浜F・マリノスを指揮し、古橋と同じタイミングでセルティックへやってきたアンジェ・ポステコグルー監督だった。

 同監督による寵愛のもと、古橋は加入初年度よりセルティックで20ゴールを決める活躍を見せ、同リーグの年間ベストイレブンにも選出。2年目となる22-23シーズンには34ゴールと大暴れし、ヨーロッパにおける1シーズンの日本人最多得点記録を更新していた。

 そんな古橋には、欧州の他の名門クラブが触手を伸ばしていると囁かれてきたが、29歳で迎えた今夏、ついに動きがあった。古橋の専属エージェントが新たにイギリス・ロンドンに本社を置く「CAA Base」へと変更されたことが、8月3日までにわかったのだ。

 しかも、同社は、昨夏にセルティックを離れ、現在はイングランドプレミアリーグ・トッテナムを指揮するポステコグルー監督のエージェント会社でもある。そのため、夏の移籍マーケットでの突然のエージェント変更は、古橋が再び恩師を追ってプレミアリーグデビューを飾るのではないかと噂されているのだ。

「29歳の古橋にとって、円熟期にビッグクラブへのステップアップを達成するにはこれがラストチャンスとも考えられます。スコットランドでは、クラブのリーグ優勝やカップ戦トロフィー、さらには年間ベストイレブン、得点王、国内3冠達成など、獲得し得る全ての称号を手にしており、本人も20代最後に環境の変化を望んでいる可能性は高いでしょう。直近では、ポステコグルー監督が就任したトッテナムが昨夏に古橋獲得に動いていると報じられましたが、結局実現はせず、再びトッテナムの動向が注目されています。トッテナムでは、長年にわたり活躍したクラブの象徴でもあるイングランド代表FWハリー・ケインが退団しており、得点嗅覚に優れたストライカーを探している真っただ中。ここで、スコットランドを席巻した古橋とポステコグルーの“最強コンビ”が再結成されれば、プレミアリーグをさらに盛り上げてくれることは間違いないですね」(スポーツライター)

 なお、セルティックの専門メディア「Celts Are Here」も、古橋のエージェント変更が“退団のシグナル”である可能性を伝えており、「何らかの計画がなければ、エージェントを突然変えることは考えられない」と言及。セルティックとの契約が3年を残している点は安心材料だとしつつ、「時が経てば、答えはわかる」と綴っている。

 日本人サポーターとしては新天地での古橋の活躍を見てみたいところだが、彼の胸中やいかに。

(木村慎吾)

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