「虚血性心疾患の原因」となる可能性の高い食べ物はご存知ですか?医師が解説!

「虚血性心疾患の原因」となる可能性の高い食べ物はご存知ですか?医師が解説!

虚血性心疾患発症のリスクを上げやすい食べ物・飲み物

虚血性心疾患は動脈硬化が原因で起こることが多いです。したがって、動脈硬化を進展させるような食べ物・飲み物がリスクをあげるものとなるでしょう。具体的に3つをあげて説明いたします。

高脂肪食品

高脂肪食品の摂取は血中のLDL-コレステロール(悪玉コレステロール)を増やし、HD-Lコレステロール(善玉コレステロール)を減らす可能性があります。そのため、動脈硬化が促進し、心臓を栄養する冠動脈が狭くなり虚血性心疾患のリスクが上がります。揚げ物、クッキー、バターなどの過剰摂取は気をつけましょう。

高塩分食品

高塩分食品の摂取は、ナトリウムが過剰に体内に入るため、高血圧を起こしやすくなります。高血圧は動脈硬化の進行を促進する代表的な疾患です。そのため、虚血性心疾患のリスクを高めます。塩辛、漬物、即席ラーメン、ポテトチップスなどの過剰摂取は気をつけましょう。

大量のアルコール

過度のアルコール摂取は血圧の上昇を来し、さらに心臓の働きを弱めます。これにより心血管系のリスクが増加し、虚血性心疾患を起こしやすくなります。ビール、ワイン、ウィスキーの過剰摂取には気を付けましょう。1日の適量は、男性で1合、女性は0.5合です。

虚血性心疾患を予防する可能性の高い食べ物

虚血性心疾患を予防するためには、バランスの取れた食事が基本です。その中でも、以下の食べ物の積極的な摂取が有効でしょう。

野菜と果物

野菜と果物は、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富です。加えて、抗酸化作用があります。これらにより、血圧や脂質が良好にコントロールされ、動脈硬化の進展を防ぎます。具体的には、 ブロッコリー、ほうれん草、トマト、リンゴ、バナナなどが良いでしょう。

魚は、不飽和脂肪酸であるEPAやDHAを豊富に含んでいます。これらの栄養素は、LDL-コレステロール(悪玉コレステロール)を減らし、HDL-コレステロール(善玉コレステロール)を増やすのに効果的です。加えて、血液をサラサラにして血流を改善します。そのため、虚血性心疾患の発症を防止します。具体的な食品として、サーモン、マグロ、サバ、イワシなどが該当するでしょう。

大豆製品

大豆製品は、不飽和脂肪酸や食物繊維、イソフラボンなどを豊富に含んでいます。これらの栄養素は、血圧やコレステロール値をコントロールし、動脈硬化を予防します。具体的な食品として、豆腐、納豆、豆乳などがあります。

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