「メイクは完全に落とさなくていい」肌の再生医療の専門家が推奨する“正しいクレンジング”が意外だった

「メイクは完全に落とさなくていい」肌の再生医療の専門家が推奨する“正しいクレンジング”が意外だった

【解説】洗いすぎるのは絶対NG

“洗いすぎ”をやめたら、毛穴の開きはある程度改善していきます。毛穴の開きは表皮の問題ですので、表皮のダメージを少なくすれば、理論的には毛穴の開きというものは良くなっていく、または改善していくことが予想されています。そこで大事なのが表皮に対してダメージを与えないということです。

現代に生きる女性は、ほとんどの方が化粧をされます。そして、それを落とす作業をしなくてはいけませんが、スキンケアの際に肌へのダメージが大きいとされるのがこのクレンジングを使用して落とすことです。

クレンジング使用がダメとは言いません、これを必要悪だと思っています。ですが、「クレンジング」「乾燥」等のダメージを与えると、どうしても毛穴は広がっていきます。化粧品は「油」でできていて、汗をかいても落ちない非常に高機能なものです。過度にオイルクレンジングをやるとやはり毛穴の開きというものはどんどん悪くなっていくと思います。オイルで化粧品を溶かす、そのうえで表面活性剤を使いクレンジングで全部洗い流すみたいな洗顔方法はやめたほうがいいでしょう。

オイルクレンジングが肌にダメージを与える仕組み

顔というのは毛の生え際のところに皮脂腺というものが出ています。オイルクレンジングでオイルを塗ると皮脂腺の部分の皮脂まで全部オイルで溶かしこんでしまいます。それに、クレンジングで洗い流すと、毛穴を含めた皮脂腺表面をコーティングしていたもの全部を洗い流してしまいます。洗浄力は高いんだけれども、肌にダメージのあるクレンジング方法かなと思っています。

化粧の多少の汚れが落ちずとも、気にしない。肌が突っ張らない洗顔料に変える、という選択肢もアリだと思います。オイルクレンジングで皮脂腺まで含めて脂を洗い流してしまうなんてことは考えず、神経質にならなくてもいいと考えています。

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ポイント:クレンジングで完璧に汚れを落とそうとしすぎないように注意しよう。

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<北條元治 構成/女子SPA!編集部>

【北條元治】
形成外科医、医学博士。東海大学医学部非常勤講師。株式会社セルバンク代表取締役。自身の細胞を使って若返りを図る「肌の再生医療」の第一人者としてその普及に努める。YouTubeチャンネル(@cellbank-TV)でも積極的に情報を発信し、巷で流行する美容法についての解説動画などで高い支持を集める。著書に『40代の壁を乗り越える美容トレ 「肌の再生医療の専門家」が忖度なしで教える最高のエイジングケア』(KADOKAWA)など。

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