「大腸がんの主な原因」はご存知ですか?医師が徹底解説!

「大腸がんの主な原因」はご存知ですか?医師が徹底解説!

大腸がんの原因とは?Medical DOC監修医が大腸がんの原因・原因となる食生活・予防法や何科へ受診すべきかなどを解説します。

※この記事はMedical DOCにて『「大腸がんの原因」となる可能性の高い食べ物はご存知ですか?医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

≫「大腸がんの前兆となる初期症状」はご存知ですか?医師が徹底解説!

監修医師:
影山 広行(医師)

CT,MRI,PETなどの画像診断が専門、PET-CTを含めた健診、生活習慣治療、アンチエイジング、スポーツ医学などの実績も豊富
保有資格
放射線診断専門医
核医学専門医
PET核医学認定医
日本医師会認定産業医
日本医師会認定健康スポーツ医
抗加齢医学専門医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター

「大腸がん」とは?

大腸がんは大腸と直腸の粘膜から発生するがんです。
大腸がんの罹患数、死亡数ともに増加しており、男女とも罹患率は第2位であり、死亡率では男性が第2位、女性が第1位となっています。発症予防、治療ともに十分な対策が必要な病気と考えられています。

大腸がんの主な原因

大腸がんの原因は生活習慣との関連が強いとされており、喫煙、飲酒、肥満、食物繊維の不足、運動不足などと関わりがあるとされています。
大腸がんはこれからご紹介する不適切な生活習慣との関連が強いとされています。これにより大腸の粘膜細胞の遺伝子に異常が起き、それが積み重なることで、がん細胞が発生すると考えられます。また、一部ですが先天的な要因で発生するものもありますので、それもご紹介します。

喫煙

喫煙は大腸がんだけでなく、そのほか非常に多くのがんのリスクを上昇させることが判明しています。

飲酒

詳細は後述しますが、飲酒量が増えるほど確実に大腸がん発症のリスクが上昇することが判明しています。

運動不足

後の予防法の項目でも解説しますが、身体活動量が多いほど大腸がんのリスクは低下する、ということが分かっています。逆に運動不足が続いていると、大腸がんのリスクは相対的に上昇していると言えます。

先天的要因

大腸がんの原因は遺伝的な素因も強く、家族性大腸腺腫症やリンチ症候群などが家族性大腸がんの遺伝性発症の原因疾患として知られています。家族性大腸腺腫症ではAPC遺伝子というがん抑制遺伝子の異常、リンチ症候群ではDNA複製時の間違いを修復するためのミスマッチ修復遺伝子の異常がそれぞれ原因と考えられており、いずれも若い年齢で大腸がんを発症するのも特徴です。ただ、多くの家族性大腸がんは食生活や生活環境をともにしていることが原因であるとされています。

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