「コロコロ便は大腸がん」が原因?初期症状や末期症状も解説!【医師監修】

「コロコロ便は大腸がん」が原因?初期症状や末期症状も解説!【医師監修】

コロコロ便以外の大腸がんの初期症状・末期症状

大腸がんの初期症状は無症状なものが多く、なかなか自覚症状としては出現しません。しかし、進行してくると血便・残便感・腹痛といった症状が出現します。特に、血便や急に便が細くなるなどの症状がある場合は要注意です。早急に受診し医師の診断を受けましょう。

初期症状

大腸がんは初期症状に乏しく、発症してすぐに受診し早期発見ということにはなかなかなりません。元々快便だった方が便秘気味になるなど、便性の変化があったとしても便秘薬を処方されるのみになるでしょう。
早期発見につなげるためにも血便など特異な症状が出た際は、すぐに受診した方がよいです。

末期症状

末期症状になってくると大腸がんが大腸を穿孔してしまい、緊急手術になることもあるでしょう。がん自体が腸管から腹腔内に転移する腹膜播種という状態になることもあります。
腹膜播種を起こすと腹水の貯留や激しい腹痛を引き起こします。なにか些細なことでも、体調に異常を感じるようであれば受診し医師に相談してみるのも一つです。

コロコロ便の改善方法

便秘の治療では、薬物治療を行う前に生活習慣の改善を図ることが重要です。運動に関しても便秘予防に有効とされるものもあるので、順番に解説していきます。

水分の摂取量を増やす

水分摂取自体は便秘を改善しませんが、脱水が便秘の原因になってしまいます。特に高齢の方では水分摂取量が減り脱水傾向になりやすいので、高齢の方は脱水予防目的に水分摂取を増やすと便秘に対して効果的かもしれません。

食物繊維・乳酸菌を摂取する

食物繊維は2種類に大別され、それが水溶性食物繊維と不溶性食物繊維です。水溶性食物繊維は便をやわらかくする作用があり、不溶性食物繊維は便の量を増やし腸の運動を活発にする作用があります。
食べ物によって便秘を改善させるものとして、食物繊維以外に乳酸菌も便秘に対して効果的です。乳酸菌といっても種類が複数あり、菌の種類によって効果もさまざまとされています。
そのなかから、自分に合った乳酸菌を取り入れ便秘改善を図りましょう。ただし、この乳酸菌による効果を期待するうえで一つ注意しておきたいのが、効果が発揮されるまでに2週間程度はかかることです。

食事・睡眠など生活のリズムを整える

食事に関しては食物繊維の不足など便通に深く関係していることは、これまでにも紹介させていただきました。しかし、睡眠はどうなのでしょうか?実は、睡眠も排便状況に影響を与えるといわれています。
睡眠は自律神経を整えるうえで、重要な行為の一つです。そして、大腸は自律神経によって支配されているので、睡眠を十分とっていないと自律神経が乱れ排便リズムも乱れることになるでしょう。

適度な運動をする

大腸は筋肉で動いているので、運動不足などで腹筋力が弱ってくると、大腸の運動機能が低下し便秘になります。
特に便秘に対して有効な運動方法として、定期的なウォーキング・ランニング・筋肉トレーニングです。運動によってストレスも発散され、自律神経が整うという点においても適度な運動は便秘に対して有効でしょう。

便秘薬を使用する

生活習慣の改善を図っても便秘がよくならないという方は、医師に相談し便秘薬に頼るのも一つです。便秘薬には、大腸を刺激して蠕動運動を引き起こす大腸刺激下剤と便をやわらかくする緩下剤があります。
ほかにも漢方薬や整腸剤など便秘薬は種類が豊富なので、医師と相談しながら自分に合った便秘薬を見つけていきましょう。

関連記事: