47歳女優の“神秘”感の正体とは。大物ハリウッド俳優との緊張キスシーンで世界的な存在に

47歳女優の“神秘”感の正体とは。大物ハリウッド俳優との緊張キスシーンで世界的な存在に

 地上波の連ドラで小雪を見るのは久しぶりだ。毎週木曜日よる9時から放送されている『スカイキャッスル』(テレビ朝日)に出演する小雪が、いったいどんな姿で登場するのか。


 想像を超えてぞくぞくする。物語の展開そっちのけで、小雪に目が釘付け。日本だけでなく世界を魅了してきた存在に目が眩む。どうしてこんなにクリアな存在感を放ち続けているんだ……?

 イケメン研究をライフワークとする“イケメン・サーチャー”こと、コラムニスト・加賀谷健が、小雪の魅力を解説する。

全然ワクワクしてこないのだけれど……

 7月期のドラマは正直、肩が凝るものが多い。放送前から期待値をあげるばかりで、中身はロボットのようなカメラワークとカット割り。アグレッシブなだけで胃もたれするような俳優たちの演技……。

 有象無象の中、『スカイキャッスル』が韓国の大ヒットドラマの日本リメイクであり、『梨泰院クラス』(2020年)の制作スタジオと日本版『六本木クラス』(2022年)の制作スタッフが再タッグを組んだ作品と言われてもねぇ。全然ワクワクしてこないのだけれど、でも本作には特別な魅力を放つ存在がいるので、かろうじて大丈夫。

 小雪である。第1話の初登場から演技に寸分の狂いも、無駄もない。視線の動きだけ見てもすべてが計算づく。カメラが横アングルから捉える喉の微動すら見逃せない。大げさなドラマ展開は単純に肩が凝るけど、小雪の存在感を前にすれば、背筋をピンとして見ることが最低限の礼儀だと思ってしまえる。

最恐の鬼教師を彷彿とさせる見た目

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 本作のメイン舞台は、大層豪華な邸宅が並ぶ住宅街・スカイキャッスル。そこには帝都病院に勤務する医者家族たちが暮らす。各家庭の最大の関心事と言えば、子どもたちを立派な跡継ぎとしての医者にすべく、名門校合格を目指す受験戦争。

 一足先に息子を名門校に合格させたのが脳神経外科部長・冴島哲人(橋本じゅん)を家長とする冴島一家。受験指導を担当したのが、小雪扮する受験コーディネーター・九条綾香である。指導料は年間3000万円。少人数指導で必勝を掲げる合格請負人だ。

 指導に関すること以外、余計なやり取りはしない。ピクリとも笑わない。漆黒の衣装をまとい、髪をまとめあげているその見た目は、『女王の教室』(日本テレビ、2005年)で天海祐希が演じた最恐の鬼教師を彷彿とさせる。同役と酷似する九条の役柄が、小雪の無駄のない演技と見事にコミットしている。

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